ホームの京都は勝点20で現在10位。前節は広島と対戦して0-4で敗れた。前半にスローインの流れからサイドを破られて先制点を決められ、反撃に出ようとした後半の立ち上がりに連続得点を許すなど、ホームで大敗を喫して最下位へ転落した。
試合後、今季限りでの退任が決まっている曺 貴裁監督は「退任発表の影響かどうかは分かりませんが、自分たちのプレーがそのまま相手の推進力を増すような展開になって失点してしまいました。粘り強さや自分たちが大事にしてきたものが少し薄れた試合になったのは、自分としては大きく想像していませんでした」と、自身の進退が選手の心理面に影響を与えた可能性に触れていた。
アウェイの長崎は勝点21で現在8位。前節・神戸戦は2-2でPK戦に突入し、PKスコア3-2で制した。前半にマテウス ジェズスの折り返しをファーサイドで山口 蛍が押し込んで先制するが、その後にクロスとロングスローから2失点を喫してしまう。それでも、前半終了間際にマテウス ジェズスのCKをエドゥアルドが豪快に蹴り込んで同点とすると、PK戦ではGK後藤 雅明が3本止めて、勝点2を獲得した。
試合後、高木 琢也監督は「(相手の)浮き球、ロングフィード、速い攻撃、ショートカウンターやロングカウンターもありましたけども、そういう中で選手一人ひとりがゲームをやりながら修正できたことが、PK戦でしたけれども、大きな勝因の1つだったかなと感じています」と、神戸との前回対戦からのチームや選手の成長を評価した。
両チームの前回対戦は3月に行われた第7節。前半に長崎がチアゴ サンタナのゴラッソで先制するが、奥川 雅也のゴールで京都が追いついて試合を折り返し、後半にエンリケ トレヴィザンの決勝点で逆転勝利をつかんだ。
両チームとも最終節の結果次第で順位が入れ替わるだけに、昇降格のないリーグだとしても少しでも上の順位で終えて、結果を出すことで良い流れを持ってプレーオフラウンドへ挑みたいという気持ちは強いだろう。
京都は試合2日前に、曺 貴裁監督が当初予定していたプレーオフラウンドまで指揮を執らずに、この長崎戦をもってチームを去ることを発表した。前節同様に突然の知らせに驚きを隠せない選手もいたが、2021年の就任から12年ぶりのJ1昇格、昨季のクラブ史上最高成績となるJ1・3位や、二度の天皇杯ベスト4進出など、約5年半の就任期間で多くの功績を残した指揮官の花道を勝利で飾るべく奮起するだろう。高い意欲でアウェイへ乗り込んでくる長崎と、ピッチ上で熱い戦いが繰り広げられることになりそうだ。
試合は19時キックオフ。ナイトゲームということで肌寒い気候になることも予想されており、服装には注意していただきたい。また、試合後には曺 貴裁監督からファン・サポーターへの最後の挨拶の場も設けられている。
[ 文:雨堤 俊祐 ]

