ホームで柏が4発。神戸を下し、首位に浮上
明治安田J1第9節、柏と神戸が三協フロンテア柏スタジアムで対戦した。
首位・神戸と2位・柏による直接対決が金曜の夜に幕を開けた。ホームの柏は、3日に行われたJリーグ ヤマザキビスケット ルヴァンカップ1stラウンド4回戦・G大阪戦と同じ11人を選出。ベンチに入った汰木 康也にとっては、古巣・神戸との初対戦となった。
対する神戸も昨年まで柏に所属していたジエゴが左SBでスタメン入り。インサイドハーフにはエリキが起用された。
開始1分に柏がいきなりチャンスを作る。左サイドから遠藤 渓太、山内 日向汰とつなぎ、中央で受けた中川 敦瑛が右足を振り抜くも、ゴール左に外れる。プレスを掛けて奪回を試みる神戸は11分、スペースへ突破したジエゴがミドルシュートを放つも、枠を捉えることはできない。
18分、柏にアクシデント。足を痛めた馬場 晴也がプレー不可能となり、戸嶋 祥郎との交代を余儀なくされる。戸嶋 祥郎は右CBでの起用となった。
27分に柏がスコアを動かす。右サイドから小泉 佳穂のサイドチェンジでフリーの遠藤 渓太へボールが渡る。遠藤 渓太が仕掛けてシュート性のクロスを供給すると、足を伸ばした藤尾 翔太が押し込み、先制点。藤尾 翔太はリーグ戦での加入後初ゴールとなった。
35分には神戸が左サイドから決定機を作る。ジエゴが1枚かわしてゴール前へとクロスを供給。大迫 勇也が反応するも、わずかに合わせることができない。44分にもジエゴのロングスローを起点として好機を作り、武藤 嘉紀のシュートのこぼれ球に再び大迫 勇也が詰めるも、相手にブロックされる。さらに45+5分にもジエゴのロングスローからマテウス トゥーレルが頭で合わせたが、遠藤 渓太の見事なゴールカバーに防がれ、得点を奪うことができない。後半最初のチャンスも柏。背後に抜け出した藤尾 翔太がシュートを放ったが、GKに阻まれる。迎えた53分、右サイドでボールを奪取した戸嶋 祥郎が小泉 佳穂へボールを預けてそのまま前線へ飛び出す。小泉 佳穂からのパスを受け、タイミングを見計らってファーサイドへクロスを供給すると、走り込んだ山内 日向汰が決めて柏が追加点を奪う。さらに64分、相手のビルドアップのミスを突いた小泉 佳穂のプレスからこぼれ球を拾ったが自ら持ち出し、左足を振り抜く。ニアを打ち抜いて貴重な3点目となった。しかし、柏に再びアクシデントが襲う。71分、GKが脳震盪の疑いによりGKと交代となった。神戸は81分、左サイドからのジエゴのクロスにが頭で合わせてネットを揺らし、1点を返す。それでも84分、前を向いたが狙い澄ましたシュートを決め切って柏が4点目。食らいつきたい神戸も88分、のクロスをジエゴが頭で合わせて再び2点差とする。後半のアディショナルタイムは10分。神戸はサイドからのクロスとロングスローで柏ゴールに迫るが、得点を奪うことはできず、柏が4-2で勝利して首位に浮上した。
ヴィッセル神戸
1点を取られてから相手がイケイケになって複数失点してしまいましたが、1つずつひも解いていったら自分たちのミスであったり、連係の部分で大きな問題ではないところから失点につながってしまったシーンはけっこうありました。負けるときというのはそんなものですし、そこまですべてがうまくいかなかったわけではないので、一人ひとりのちょっとしたミスとかスライドとか、そういう一瞬一瞬が勝敗を分けたと思います。 ミスした選手や失点に絡んだ選手というのは、自分で分かっていると思うし、自分もアシストはしましたけど、改善しなければいけない課題であったり、良くなかった部分もあるので次に生かしていきたいです。 --前回から少し間隔が空いた試合になりましたが影響は?試合勘のところはそんなに、空いたからといって試合勘がなかったというのはないと思います。おのおのでしっかり準備していたと思いますし、そこは言い訳にはできないです。
柏レイソル
監督
今日の試合は、予想していたとおりに難しい試合になりました。試合序盤はわれわれが期待するようにボールを保持して、相手陣でプレーする時間も長くできていた部分はありましたが、なかなかそれが続かずに自陣で守備に走ることが多くなってしまいました。ボールを奪っても奪い返される展開の中、苦しい時間が多くあったのが前半の途中から終盤だったと思います。ハーフタイムに若干の修正を入れて、相手陣で攻守にわたって長くプレーしようと、後半は十分に修正できていた時間が多かったです。 もちろんわれわれが期待するプレーができていた時間もありましたが、神戸の武器であるロングスローやセットプレー、そしてクロスからの空中戦で苦しむ部分はありました。ただ、それに対しても良い守備ができていましたし、この偉大なライバルを相手に4ゴールを決めて勝利を収めることができた、とても評価できる試合だったと思います。 --負傷した馬場 晴也選手に代わって戸嶋 祥郎選手を起用しましたが?トレーニングの中で、彼を右CBでプレーさせなければいけないというチーム事情がありました。3チームを編成してトレーニングを行う際にCBが足りず、彼にとっては慣れていない、そして適性ポジションとは違う右CBで起用することがトレーニングで複数回にわたって続いていました。それにもかかわらず、彼はイヤな顔をまったくせずに、攻撃の部分はもともとボランチですから、スムーズに良いプレーをしていました。守備でもCBとして良いプレーをしていました。それがあったがゆえに、今回は馬場を交代させることになってしまいましたが、ケガ明けの原田(亘)は長い時間プレーできる状態ではなかったので、あの時間に戸嶋を投入することになりました。 --藤尾 翔太選手が加入後リーグ戦初ゴールを決めましたが、評価は?加入して長い時間は経っていない中で、攻守にわたってチームにうまくフィットし、良いパフォーマンスをしてくれています。守備の貢献度も高く、彼の特長を表現しながらチームの攻撃に貢献してくれています。先日のルヴァンカップ(1stラウンド4回戦・G大阪戦)でも勝利に貢献してくれましたし、今日もゴールとともに、攻守にわたって勝利に貢献してくれました。
ヴィッセル神戸
監督
まずは柏レイソル並びに自分の良い友人であるリカルド(ロドリゲス監督)に今日の勝利をおめでとうと伝えたいです。 今日の試合に関して言うと、やはり簡単なボールロストがすごく多かったと思いますし、その結果、相手を乗せてしまったということがありました。もちろんボールを相手が握ったとき、さらに自分たちがボールを失ったときに、相手が常にボールの出口を見つけたということでゴールに直結してくる攻撃というのが後半さらに増えたと思いますし、その結果の失点だと思います。今日は柏のほうが勝者に値したと考えています。 --ボールロストが多かったという総括でしたが、自分たちのミスが招いたのか、それとも相手が上回ったのか。自分たちだけのミスではないともちろん思っています。ただ、自分たちがビルドアップの場面でやはり相手に簡単にボールを渡してしまったことが相手を乗せた原因になったと思います。ボールを一度渡してしまうと、すぐ取り返せなかったところが非常に大変でした。 1失点目に関して言うと、突然何もないところから生まれたゴールだったと思います。後半の失点に関しては、1失点目に比べるとこちらが崩された失点だったので痛かったです。 --相手はアクシデントもあって本職がDFではない選手が投入されたが、そこへの狙いは?自分の中では弱点であったり、交代して相手が弱くなるとは見ていませんでした。レイソルの選手のクオリティーが高くてどの選手でも走れてボールをつなげるので、特にその交代に関して何かそこを狙っていこうという意図はありませんでした。
柏レイソル
MF 28
戸嶋 祥郎
--素晴らしいカットからのアシストでした。守備のポジショニングについては自分の良さだと思うし、まずは引っかける狙いを持って、引っかけられたので、すぐ前に出ていけたところも含めて、自分の良さが出せたと思います。 --これだけ試合に出られていないと焦りもありましたか?もちろん出たらやれる自信もあったし、試合に出たいという思いもありつつ、それでも良い選手もそろっていますし、自分に足りないものは自分の中で理解していたので、何かチャンスがあったときにという思いでいました。 ただ、ケガ人がいる中でチャンスが来たと思うので、そういうときは絶対に逃さないと思っていました。個人的にはこのチームで長くプレーしていて、どんな状況であってもチームのために取り組んでいたので、そこにネガティブな気持ちはありませんでした。
MF 21
小西 雄大
--今季リーグ戦では初のフル出場となりましたが。トータルでは良くはなってきていると思いますが、まだチームにおいてこのポジションをやる上で、安定感をもっと出さないといけないと思います。それでも大きくは崩れなくなってきているし、それがチームの結果につながっていると思います。ここから奪い切るところだったり、プラスαの自分のパスの部分、シュートももっともっと出していきたいです。 --今日は後方で守備の時間も長くなりましたが。構えている時間が長く、(古賀)太陽にも試合中かなりコーチングをされていました。自分としても大迫(勇也)選手が残っているシーンだったり、エリキ選手が出てくるときは、やはり速いので、そこのバランスをはっきりさせたほうがいいと思い、後ろに残る時間が長かったです。