明治安田J1第10節、柏と名古屋が三協フロンテア柏スタジアムで対戦する。
AFCチャンピオンズリーグElite 2026/27(ACL Elite)リーグステージ第2節でタイのポートFCに5-1と勝利した柏。ACL Eliteでの初勝利を手にしただけでなく、前半に5ゴールを奪って試合を決め、古賀 太陽ら複数の主力選手を休ませることができた。中2日で今節を迎えるだけに、この狙いが完遂できたのは何よりの収穫だろう。
このゲームで注目されるのは、どちらがボールを保持して主導権を握っていけるのかだろう。ここまでの平均ボール保持率は柏がリーグ2位の57.3%で、名古屋はそれに次ぐ3位の55.7%。加えて、1試合平均パス数は柏がリーグ1位の611.8本で、名古屋が同4位の544.7本。チームスタイルにおいては似た者同士であり、これまで築き上げてきた強みを発揮する一戦となるだろう。
その中で、サイドでの攻防に注目したい。柏は右ウイングバックでの先発が予想される久保 藤次郎に期待がかかる。オフシーズンに行ったブラジルでの特訓を経て、攻守両面でのキレが増すドリブラーは、ドリブル総数でリーグ3位タイの41回を記録するなど果敢に仕掛けてチャンスを作る。
今季ここまでのリーグ戦では3ゴールを決めるなど、得点力も示している。前節・神戸戦ではチーム3点目を奪う活躍を見せると、続くポートFC戦では先制点をマーク。公式戦2戦連発と好調を維持している。2023年途中から約1年間プレーした古巣に進化した姿を見せられるか。
久保藤次郎は神戸戦で見せた“キレキレ”のプレーを古巣相手にも見せられるか
名古屋で期待すべきは、今年柏から完全移籍加入した小屋松 知哉だ。移籍してすぐに右ひざ内側半月板断裂で長期離脱を強いられる苦しい船出となったが、今季は徐々にプレータイムを得ており、10月14日に行われたJリーグ ヤマザキビスケット ルヴァンカップ1stラウンド3回戦・岡山戦では今季二度目のスタメン出場を果たした。今節は“日立台”で見せていた左サイドを切り裂く姿や、豊富な運動量でチームに貢献する姿を、相手として見せていきたい。

小屋松知哉は“日立台”で活躍を示せるか
柏と名古屋は同じフォーメーションを採用しているため、ミラーゲームとなる可能性が高い。そうなれば、いかにサイドではがして優位性をとれるかが重要になる。2025シーズンに柏で両翼を担った両者のマッチアップが実現すれば、その意味でも見逃せない。
柏は今季、首位に立った翌節に黒星を喫して順位を落としているだけに、今回は白星をつかんで首位の座を堅持していきたいところ。名古屋は前節、リーグ戦5試合ぶりの勝利を手にし、公式戦では現在3連勝中(PK戦勝利を含む)。首位を倒して順位浮上のきっかけにしたい。
[ 文:藤井 圭 ]