横浜FMが4ゴールで“神奈川ダービー”勝利。公式戦無敗を『13』に伸ばす
横浜FMが日産スタジアムに川崎Fを迎えた“神奈川ダービー”。両者ともに10月28日のJリーグ ヤマザキビスケット ルヴァンカップ1stラウンド4回戦から中3日となる中、横浜FMは前節・名古屋戦から先発メンバー1選手を入れ替え、古巣戦となる遠野 大弥をリーグ戦2試合ぶりに起用した。対する川崎Fも前節・岡山戦から先発メンバー1選手を変更。佐々木 旭をこちらもリーグ戦2試合ぶりの先発に送り出した。
立ち上がり、猛攻を仕掛けたのは横浜FM。2分、山根 陸が右サイドに展開し、木村 卓斗のクロスは谷村 海那には届かない。その直後のCKではファーサイドに流れたボールに遠野 大弥が右足を強振。しかし強烈なシュートはポストに阻まれる。
すると、横浜FMにアクシデント。ジョルディ クルークスが左ハムストリングを押さえプレーを中断し、8分に近藤 友喜を早々に投入する。ただその後も、横浜FMが優勢にゲームを進める中、先制に成功する。12分、CKの流れから最後はペナルティーエリア左手前にポジションを取った遠野 大弥がニアにコントロールショット。シュートはポストの内側に当たり、そのままゴールに吸い込まれた。
1点リードした横浜FMは攻め手を緩めない。22分、中盤でインターセプトした山根 陸が際どいミドルシュートを放つなど、川崎Fゴールに迫る。すると28分、川崎Fのプレッシャーをかわした山根 陸が横パス。中に絞っていた近藤 友喜の抑えの利いたシュートがネットに突き刺さる。
2点を追う形となった川崎Fの反撃は33分。左サイド深くで得たFKから脇坂 泰斗がゾーンで守る横浜FMのDF陣の間にピンポイントで落とし、フィリップ ウレモヴィッチが頭で流し込み、1点差に迫る。
“次の1点”が試合の流れを左右しそうな中、仕留めたのは横浜FMだった。41分、山根 陸が右サイド深くに進入してクロス。ファーで構えていた宮市 亮のヘディングの折り返しを谷村 海那が頭で流し込み、再びリードを2点に広げる。
ハーフタイム明け、川崎Fは勢いを持って入り、攻勢に出るもののゴールが遠い。すると横浜FMがセットプレーから4点目を奪う。56分、右CKから松村 晃助が蹴ったインスイングのボールをがドンピシャで流し込む。その後、57分に横浜FMがと、64分に川崎Fがとの2枚代えで強度と運動量を担保する。しかし、またも横浜FMはアクシデントに見舞われる。競り合いでひざが頭に入った天野 純が脳震盪の疑いで交代を余儀なくされ、70分にが投入される。その後は川崎Fが前がかりとなり、横浜FMがカウンターを狙う構図が続くもスコアが動かない中、川崎Fが一矢報いる。90+3分、中央から持ち上がった大関 友翔が左足で仕留め切る。ただ、川崎Fの反撃もここまで。
川崎フロンターレ
3連勝している中で、上位のチームは昨日勝っていて、今日の試合を勝つか、勝たないかがすごく大事なゲームだったので、勝たないといけない試合でした。ダービーでもありましたし、非常に悔やまれる敗戦だと思います。 --途中出場で意識したことはなんですか。ヤマくん(山市 秀翔)と2人で出る、そして僕が(山本)悠樹くんに代わってボランチに入るということで、監督からの意図も前に出て点を取りにいってほしいというものだったと思いますし、2人で「何かを変えないといけない」と話して入ったので、1点だけでは物足りないし、30分くらいあったので、もっとできることはあったと思います。 --ゴールシーンについて。いろいろな選択肢がある中で、最後は気持ちで振ったら何か起こるかなと思って振ったら、ディフレクションが起きて入りました。でも、90+3分くらいだったと思うので、少し遅いかなと思いますね。
横浜F・マリノス
監督
大事な勝点3でした。(ルヴァンカップ1stラウンド4回戦・)広島戦に続く4得点を非常にうれしく思います。ダービーという文脈もある中での勝利をうれしく思います。特にボール保持と個人の面で前半と後半の序盤の出来は非常に良かったと思います。 --特に前半、川崎Fのビルドアップに対する守備が素晴らしかったと思います。12月に天皇杯での対戦を控えている中、話せる範囲で狙いと評価を聞かせてください。おっしゃっていただいたとおり、川崎Fさんとは天皇杯での試合があるので、手の内を明かすことはできませんが、準備してきたプランを実行できた場面は多かったです。危険な選手を認識し、どう抑えるかを準備してきました。そして、準備してきたハイプレスをしっかり表現できました。そこは良かったです。 4得点しましたが、もう少しゴールを取れたチャンスはあったと思います。先日の広島とのゲームに続き、今日の川崎Fとのゲームで良い流れができました。それが選手自身のパフォーマンスにもつながると思うので、その意味でも良い勝利となりました。 --素晴らしい前半をけん引したのは2点目をアシストし、3点目の起点となった山根 陸選手ではないでしょうか。彼の矢印を前に向けたダイナミックなアクションの評価をお願いします。かなり山根 陸が目立った前半でした。そこに関しては同感です。前に運ぶ姿勢、ゲームを作る部分で違いを出してくれました。今季のベストパフォーマンスに近かったのではないかと思います。 --先制点をマークした遠野 大弥選手にどのようにシュートを打たせるプランだったのでしょうか。彼は非常に賢い選手で、チャンスクリエイト、そしてチームのためにハードワークができる選手だと認識しています。彼が素晴らしいのはスペースを認識し、そこをうまく使えるところです。彼は良いスペースに入ってくるので、そこをチームとしてどう見つけるかが、われわれにとっては非常に大事になります。ケガから復帰し、今日は60分ほど、広島戦は約30分プレーし、フィットネスもかなり上がってきました。大事な得点を先日(前々節・東京V戦)も今日も取ってくれたことをうれしく思います。
川崎フロンターレ
監督
入りから相手のペースになってしまって失点もしましたし、(失点を)重ねました。そういう意味では、前半は特に自分たちのプレーはできなかったです。もちろん、修正はゲームの中でもハーフタイムにも当たり前ですけどやっていましたが、功を奏することができず、さらに失点を重ねる苦しい状況になりました。ゲームとしては、マリノスさんのゲームだった。ほとんどの時間がそうだったと思います。ただ、最後に得点を取りにいく姿勢やプレーは次につなげていかないといけないと思います。 --相手のプレッシャーをはがせなかったが、どういうところに難しさを感じていましたか。プレーを選択することそのものが少しズレていたなと。合っていなかったので押し込まれてしまった。もちろんミスもありましたし、そのミスを減らすことも大事ですけど、考え方を合わせて出したつもりでしたし、横浜FMの開始15分は強い、そこで点数を取ってくるということが分かっていながらも、それでやられてしまい非常にもったいないゲームになってしまったと思います。 --後半はサイドを使うシーンが増えたように感じたが、ハーフタイムにはどのような修正をしましたか。ここで語るほどないですが、1-3になったことに対して、自分たちが追いつく、点数を取るためにどうしていこうかという話を少ししました。その中で選手たちが空いているスペースで安定して(ボールを)動かすことができれば、相手コートに入って崩す局面にもっていける、フィニッシュまで行けるというゲームに終盤はなりました。その前段階で、長短のボールを使いながら、幅を使いながらやっていこうと話しました。
横浜F・マリノス
MF 28
山根 陸
いつもと気持ちは変わりませんが、より前にプレーしようとか、ミスしてもいいからどんどんチャレンジしようと思ってプレーしました。このようなパフォーマンスを続けていきたいです。 --その姿勢が3点目の谷村 海那選手のゴールにつながりました。今季に入ってから、自分がどう成長していくかを考えたとき、自分が何かを作り出す場面を多くしないといけないと感じていました。そこはいつも意識していますし、今日は特に前半、そのようなプレーが多く出たと思います。 --前半は守備もうまくハマっていました。相手の中盤3枚がキーでした。そこをどう抑えるのかと、とにかく脇坂(泰斗)選手を好きなように泳がせない、浮かせないようにしたので、チームとしてうまくハメることができました。そこに入れられても相手のイヤがる方向へ追い込みたいし、あとは自分たちが奪うところのレベルを上げられるかでした。奪えたシーンは多かったと思います。
MF 7
遠野 大弥
リーグ戦で勝てていない中、前半3点取って良い試合ができたのかなと思います。僕自身、そこは意識せず、本当に来たボールにうまく当てられて得点になって良かったです。 --その先制点の場面を振り返ってください。こぼれてくるのは、前日の練習から狙い目で、あそこに来たら思い切りシュートを打とうと思っていました。その前の(ポスト直撃の)1本目のシュートは自分を目がけて蹴る指示が出ていた中、吹かさず、良いシュートだったと思います。 --序盤にCKから点が入りそうな雰囲気がありました。最近はセットプレーで点を取れることが多くなったので、そこはチームとして自信を持っていいと思います。 --復帰から間もない中、リーグ戦3試合で2得点をマークしています。ハイペースで結果を残せている理由を教えてください。まずはサッカーができている幸せだったり、喜びをプレーで表現できています。それがまず1つですね。そして、自分が出たら気持ちを出して攻めにパワーを与えようという気持ちでした。一試合一試合、気持ちを出していくことが自分の得点につながっていると感じています。