水戸は開幕からスタートダッシュを切り、シーズンを通して上位争いを繰り広げながら、得点『1』の差でクラブ初となるJ1参入プレーオフ進出を逃した。「1を忘れない」。それが今季に向けての水戸の合言葉。「許していい失点はないし、取らなくていい得点もない」(瀧澤 修平)。その言葉を胸に深く刻み、新シーズンに挑む。
昨季から大幅に選手が入れ替わったチームを指揮するのは秋葉 忠宏新監督。目指すは「自立したサッカー」だ。ピッチ内でプレーする選手たちが判断しながら戦い方を変えていく。その柔軟性こそ、今季の水戸の最大の強みとなる。これまでの練習試合でも、流れの中で頻繁にシステム変更を行うトライをしてきた。相手チームの情報が少ない開幕戦で、培ってきた判断力を生かして勝利をつかみたい。
大宮は昨季3位に入り、プレーオフに進出。しかし、1回戦で山形に敗れて、唯一の目標であるJ1昇格を果たすことができなかった。わずかに届かなかった昇格に向けて、新たなスタートを切る。
高木 琢也監督の下で昨季、組織的守備のベースは築いた。今季はさらに得点力を高めたいところ。期待がかかるのが新エース候補のネルミン ハスキッチ。2018-19シーズンにセルビアリーグ得点王に輝いた実力をいかんなく発揮して開幕戦勝利を引き寄せることができるか。
昨季のリベンジを果たすためにも、スタートダッシュは不可欠。それだけに、両チームにとって開幕戦は特別な意味を持つ。昨季の失意を糧に、歓喜を手にするのはどちらのチームか。
[ 文:佐藤 拓也 ]