栃木は前節、同じくホームで徳島と相対したが、0-1で4試合ぶりに敗れた。相手の布陣がいつもとは異なっていたことも影響し、武器とするハイプレスがハマらない時間帯に長い時間押し込まれて苦しい状況を作られた。リーグ最少の失点数が示すように、自陣ゴール前での守備の堅さは健在だったが、51分に喫したCKからの1失点に泣いた。
「不完全燃焼の試合だった」と田坂 和昭監督が振り返れば、チームの心臓として走り回る明本 考浩も「前半からもっと前からハメることができたと思う」と修正すべき点を口にした。前節は5連戦の4戦目、中2日という状況だったが選手たちはしっかりと走れていた。チームも個人も精度の高い徳島に対して、後半も猛攻を仕掛ける時間を作り出すなどタフさを示せていただけに、90分を通した戦いぶりには後悔が残る。
それだけに今節は栃木としての戦いを90分間やり切ることに主眼が置かれる。「われわれはもっとプレッシャーが掛けられる。次に向けて良い準備をして今度こそ勝ちたい」(田坂監督)。次節に向けては中3日ながら、再び移動のないホームで戦える状況はプラスの材料だろう。チーム一丸となった戦いに磨きをかけ、5連戦の最終戦で勝点3を取りにいく。
一方の松本は前節、アウェイで山口と対戦して2-2のドローだった。後半アディショナルタイムにリスタートから勝ち越されたが、その直後に塚川 孝輝がリスタートから劇的な同点ゴールを押し込んで、かろうじて敗戦をまぬがれた。布 啓一郎監督は「最後まで選手たちが一丸となって戦った結果。これを次につなげていければ」と振り返った。
今季は5連敗も喫するなど苦しい戦いをしている松本。前々節は山形に1-0で勝利したが、攻守ともにいまだ波に乗ることはできておらず、依然として下位に沈んでいる。どこで浮上のきっかけをつかむのかに注目したい。なお、今節は阪野 豊史、中美 慶哉、服部 康平、森下 怜哉、乾 大知が対戦相手の栃木を古巣とする選手たちとなり、栃木のホームでそれぞれが思いを込めたプレーを見せることだろう。
[ 文:鈴木 康浩 ]