前回対戦を振り返ると、徳島が前半だけで3点のリードを奪いながらも、愛媛が後半に4点を奪って劇的な逆転勝利。2クラブ間で勝者だけが保有する権利を持つ『四国ダービー・ウィナーズ・フラッグ』は愛媛が奪取した。キャプテンの岩尾 憲は「一言で言って“情けない”」と振り返ったが、徳島は勝利して名誉を取り戻さなければならない。「問われているのは俺たちだ」(岩尾)。その言葉どおり、答えは自分たち自身にある。そして、それは対する愛媛にも同じことが言える。
両者とも影響を受けそうなのが台風14号。開催を前提に展望することになるが、両者ともボールを保持しながら攻撃機会を確実に作り上げたいスタイル。ただ、ピッチコンディションによっては、両者ともその良さを出せない可能性もある。天候を加味すれば、この一戦を左右するのはパワープレーのバトルという展開も想定しておかなければならない。望む展開であろうとなかろうと、その中で求められるものは1つ。「ダービーは勝利だけ」。徳島にはそんなチャントが存在するが、両者とも四の五の言わずに勝つしかない。
しかし、どれだけ気持ちを込めて戦おうとも、勝者の座は1つ。現状は徳島が首位に立ち、愛媛が21位。また、過去の戦績は17勝6分10敗で徳島がリード。この構図だけを見れば徳島に分がありそうだが、フットボールはそれほど簡単に数字やデータで語れるものではないことは周知の事実。1つのビッグプレー、1つのミス。勝敗を左右するポイントは未知数だ。
歴史の新たな1ページ。そのページを染める色は、ブルーかオレンジか。
[ 文:柏原 敏 ]


