前節、群馬と対戦した琉球は、ボール支配率を高めて主導権を握るシーンを作ったものの、ゴールに直結するパスが出せず、ペナルティーエリアへの進入回数は限定された。そのため放ったシュートはゴールの確率の低いミドルシュートがほとんどで、思うように決定機が作れないまま64分に失点し、0-1で敗れた。
「相手どうこうというよりも、自信のないプレーが目についた」と樋口 靖洋監督。これまで積み上げてきたアグレッシブなサッカーが鳴りを潜め、ここ5試合で得点はわずかに『1』。後半戦に入り、群馬のように琉球を研究した相手を前に仕掛けられないことがゴールまでの距離を遠ざけて、得点力不足の一因となっている。戦術面以上に、心理面で力のこもったプレーができない状況であることは否めない。攻撃サッカーの根幹である積極性を見いだすためにも、自信を持ってゴールに向かう仕掛けのプレーができるかが浮上のカギとなるだろう。
対する松本は、第22節・徳島戦から指揮官に就任した柴田 峡監督の下、[3-5-2]システムで守備の立て直しを図り、粘り強さを見せている。前節の水戸戦では杉本 太郎が先制点を奪い、その後逆転されたものの、阪野 豊史のゴールで追いつき、引き分けに持ち込んだ。負けないサッカーを演じ切り、着実に勝点を積み上げている。琉球との前回対戦で1-6と屈辱的大敗を喫して監督交代に踏み切ることになっており、松本は強い思いでリベンジを狙っているはずだ。
[ 文:仲本 兼進 ]
