一方の金沢は前々節で首位の徳島に敗れはしたが、0-3の状況から一度は同点に持ち込む好ゲームを展開した。その勢いを前節の琉球戦での2-0の勝利につなげて、連敗を『4』でストップ。10位の東京Vとの勝点差は『7』で、昨季達成したクラブ最高成績である11位を更新できるチャンスは十分にある。残り4試合を戦い抜くには十分なモチベーションと言える。
今節の見どころは『スペースの奪い合い、消し合い』になりそうだ。福岡の長谷部 茂利監督は、マンツーマンをベースにしながら、マークの受け渡しがスムーズになっている金沢の守備の質向上に注意を向けている。加えて「攻撃が非常に速いというところを警戒しないといけない。スピードのある選手がいて、ボールを足元に出さずにスペースに出す。人の配置やボールの動かし方も大事だが、金沢さんの強みはスペースを意識していること」と話しており、スペースを有効に、素早く活用する攻撃も強く警戒している。
また長谷部監督は柳下 正明監督の采配について、「攻撃でどのスペースを突くか、それを常に考えて策を練っているなと感じる」と言い、「私もそういうことを常に取り入れようとしている」と続ける。堅守が武器の福岡とすれば金沢が狙うスペースをいかに消すかは試合のリズムをつかむ上で大事なポイントに。スペースを消してボールを奪い、そこから一気にスペースを素早く的確に突く攻撃への移行ができれば主導権を握れるだろう。
順位に差はあるものの、非常に興味深い一戦になりそうだ。
[ 文:島田 徹 ]


