愛媛は前節の敗戦で今季を21位以下で終えることが確定した。本来のレギュレーションであればJ3降格の憂き目に遭うところ。すでに川井 健太監督の今季限りでの退任も発表され、チームは緊張の糸が切れてしまったのか、前節は今季の不振ぶりを象徴するように、敵地で琉球に6失点を喫して大惨敗。好転しかけていた一時の状況から、今季幾度となく経験した“連敗地獄”へと突入している。
今節はホーム最終戦。せめて最後だけでも勇ましい姿をホームサポーターに見せたいところだが、愛媛は今節が9連戦の8戦目となっており、フィジカル面で大きなビハインドを背負っている。ホーム最終戦という大義名分のみがモチベーションという状況だが、おそらく福岡のモチベーションはそれをはるかに上回るはずだ。
J1昇格圏である2位の福岡は前節で京都を破り、昇格へ“リーチ”をかけた。とはいえ、3位・長崎との勝点差はわずか『2』。一瞬たりとも油断ができない状況であることに変わりはない。それだけに、モチベーション、集中力ともに高く保って敵地へ乗り込んでくる。長崎の試合結果にもよるが、今節で勝利すれば昇格が決まる可能性がある。もし今節で昇格が決まらなくても、勝利すれば圧倒的有利な状況になるだけでなく、最終節はホームで行われる首位・徳島との直接対決。リーグ優勝の可能性すら高まってくる。
ネガティブな要素が折り重なる愛媛に対し、目の前にポジティブな要素ばかりが広がる2位・福岡。客観的視点を覆す結果は想像しがたいが、結果はいかに。
[ 文:松本 隆志 ]

