新潟は前節、群馬を相手に3-1で勝利。相手のハイプレスを得意のパスワークでかいくぐり、前半のうちにロメロ フランクと鈴木 孝司が得点。後半に1点を返されたものの、落ち着いてボールを握り返すことで流れを取り戻し、後半アディショナルタイムに鈴木がダメ押し弾を決めるなど、ゲームコントロールの面でも成長を見せている。
攻守の切り替えも武器だ。ロメロの先制点は、鈴木のシュートのこぼれ球に素早く反応して飛び込んだもの。また後半アディショナルタイムの鈴木の得点は、クイックリスタートから仕留めたもの。試合の流れを見極め、緩急ある攻撃を繰り出せていることもチームの好調を物語る。
一方、アウェイの東京Vは前節、ホームで金沢に2-4で敗れた。
前半早々に得点ランクトップの小池 純輝が今季5点目を決めて先制したものの、徐々に金沢のハイプレスに押し込まれて苦戦。その後は立て続けに4失点。ボールを持てばクオリティーの高い連係プレーが炸裂するが、ゲームコントロールに課題が残る結果となった。
開幕戦で愛媛に3-0で完封勝利して以降、複数失点が続き白星から遠ざかっている。
ただ、新潟にとって東京Vは、J1では3分3敗、J2で4分2敗と、過去12戦未勝利の相手。好調のいまこそ、ホームで鬼門を破って5連勝とし、さらなる勢いに乗る機会となるか。
東京Vと七度目の古巣対決を迎える高木 善朗は「5連勝を目指す気持ちで勝ちにいく。勢いは新潟のほうがある。うまさでも負けていないし、球際の激しさで勝負できる。負けるイメージは湧かない」とやはり守備面でのアドバンテージを強調する。自身も今季2得点3アシストと絶好調。これまで古巣戦でアシストを重ねてきたが、初の恩返し弾にも期待がかかる。
ハイテンポなパスワークが光る攻撃的なチーム同士、サッカーとしてもエンターテインメント性あふれる、見ごたえのある試合になりそうだ。
[ 文:野本 桂子 ]

