北九州は昨季の好成績で主力がごっそりと移籍。戦力の大幅な入れ替えが苦戦の要因の1つとなった。長崎の場合は戦力に大きな変化はないが、より攻撃的なスタイルへのチャレンジによりチームのバランスが崩れた格好。そんな苦境からの脱出策として、北九州は攻撃的なスタイル追求の再徹底、長崎は監督交代を選んだ。
北九州は前節・栃木戦で新型コロナウイルス陽性者1名と濃厚接触者4名の計5名がメンバーに入れない苦しい状況の中で、先制を許しながら攻撃的な姿勢を強めて、エース・髙橋 大悟の見事なFK弾と今季加入した富山 貴光の終了間際の劇的逆転ゴールで7試合ぶりの勝利。
一方の長崎は、監督交代後の初戦となる前節・秋田戦を1-2で落として2連敗。この一戦に松田 浩新監督の登録が間に合わず、ベンチで指揮を執ることはできなかった。
北九州は前節の劇的逆転勝利の勢いを今節での今季ホーム初勝利につなげられるか。新型コロナウイルス感染がメンバー選考にどれだけ影響するかは分からないが、栃木戦では井澤 春輝と前田 紘基の2人が今季初出場・初先発を果たして攻守で貢献。また佐藤 亮が負傷から復帰し、第2節以来の出場も果たすなど明るい材料は多い。
長崎は松田監督が初めてベンチで采配を振るうゲームでどんな戦いを見せるか。今季はまだ無失点試合がなく、それも苦戦の原因の1つとなっていることを考えると、今節が守備の再構築のスタートとなりそう。そのためにどんな策を講じてくるのかが注目点。
“九州ダービー”という特別な一戦での勝利で得る価値とパワーは、苦境の中にある両チームにとって勝点3以上のものになる。勝つのは、この一戦を浮上へのきっかけとするのはどっちだ?
[ 文:島田 徹 ]


