北九州は大宮からの期限付き移籍である富山 貴光と加藤 有輝の2人が契約上、この試合には出場できない。富山はここまで全試合に出場している主軸であり、加藤は前節で今季初出場ながらビッグセーブを連発しているため、2人の欠場は痛い。しかも、3試合連続で先発していたボランチ・井澤 春輝が出場停止となる。
新型コロナウイルス感染症の陽性者と濃厚接触者が出た影響が残る中、その3人を外してメンバーを組まなければならない小林 伸二監督は頭が痛いはずだ。ただ、コロナの影響で離脱していた選手がそろそろプレー可能になる時期でもあるので、前節までとは異なるメンバー構成になるだろう。それによって生まれる変化をプラス材料として試合に生かしたいところ。
一方の大宮は9戦未勝利と苦しい戦いが続いているが、ここ2試合はいずれも勝点1を獲得。この粘りをなんとか3ポイント獲得へとつなげることができれば、浮上が望める。磐田や新潟などの強敵から2得点を挙げるだけの攻撃力を備えるが、その出来に波があることと、得点したあとの試合運びに課題があるのが現状。
苦境の中にいる両チームだから選手のメンタルが重要になることは確かで、互いにそこを意識して試合に入るはずだ。だからこそ、戦術や戦略に沿った個々の役割をどのレベルで実践できるかが、試合の流れを決める要因になる。
北九州は今季ホーム初勝利を、大宮は10試合ぶりの勝利を懸けて。現状の順位では測れない濃密な一戦になりそうだ。
[ 文:島田 徹 ]


