栃木は前節・群馬戦が相手に新型コロナウイルス感染症の陽性者が複数名出たことで中止に。群馬戦当日に急きょ代替のトレーニングマッチを組み込み、慶應義塾大に快勝した。「チームでやるべき戦術を統一し、点を取って勝つ喜びを再認識できた試合だった」(柳 育崇)。チームとして心身を整えるための良い準備期間になったようだ。
リーグ戦は9試合勝利から遠ざかるなど厳しい状況だが、選手たちはギリギリで耐えしのいでいる。前々節・相模原戦は相手の攻勢にさらされる中でGKオビ パウエル オビンナが好セーブを連発し、勝点1をつかみ取る原動力となった。
「夏の中断期間中に、ゴール前の守備局面で絶対に点を取らせないという厳しさにあらためて注力した結果、少しずつ成果が出始めている。選手一人ひとりが勝点を積み上げないといけないと感じているし、まずは失点をしないようにと誰もが体を張って守れている」(オビ) 今節は東京Vに押し込まれる時間帯もあるだろうが、相模原戦同様に粘りの守備を見せられれば必ずチャンスは来る。そのときにゴールを陥れる集中力をいかに発揮できるか。
一方、東京Vは前節、アウェイで磐田と対戦。森田 晃樹のゴールで先制したが、その後に2失点を喫して逆転負け。ただ、内容的には悪いものではなく、ペースを握って攻撃を繰り出す時間も多分に作れていた。永井 秀樹監督も「途中から入った選手も最後の最後まで顔を下げずに戦ってくれた」と称えつつ、「共通認識がさらに合っていけば、さらにゴールは近づいていく」と攻撃面の手ごたえも口にした。
磐田戦の内容はポジティブだったが、一方でリスタートから2失点を喫して敗れたことは事実。また、直近5試合には勝星がついておらず、そろそろ攻撃面の充実ぶりを勝点3へとつなげたいところだ。
[ 文:鈴木 康浩 ]