町田はリーグ再開後3戦未勝利(1分2敗)という苦しい時期を乗り越え、怒とうの3連勝で再開後のマイナスをプラスに転換させた。大量得点での2連勝後、前節の山口戦は苦戦を強いられたが、終盤のゴールで僅差の勝利を収めた。百戦錬磨の鄭 大世も「良い勝ち方だった」とうなずく。山口戦のように粘り強く勝ち切る試合を演じることも、強者となるためには必要な通過点だ。
一方、長崎は14日に延期されていた明治安田J2第25節・山形戦を消化し、5-1の大勝を飾った。植中 朝日がJリーグ初ゴール、初のハットトリック達成と、19歳にとってはおめでたいこと尽くしの日となった。また、ミッドウィークのゲームがない町田とは日程面のハンディを強いられる中、点差を広げられたことで松田 浩監督は早めの選手交代を実行。指揮官は「選手を代えることもできたし、選手層が厚くなって、良い仕事ができた」と山形戦後も満足げだった。
想定されるゲーム展開は町田がボールを握り、ゾーンディフェンスを構築する長崎が守る構図か。ボールを握る展開で町田が仕留められなければ、長崎は山形を失意に陥れた鋭利なカウンターを繰り出すだろう。町田としては、攻撃時のリスクマネジメントもカギを握る。また、長崎にはエジガル ジュニオやカイオ セザールといった個の破壊力を持った選手がいるため、ケアすべきポイントは多い。町田守備陣は相当な神経を使うだろう。そういった意味では、上位対決らしく、息をもつかせぬ緊迫した90分になるかもしれない。
[ 文:郡司 聡 ]
