喜名 哲裕監督の初陣となった前節の松本戦。後半序盤に先制点を奪われるも、70分過ぎから金井 貢史と風間 宏希が立て続けにゴールを決めて逆転勝利。試合後のベンチ前では新指揮官を中心とした大きな歓喜の輪が生まれた。
2試合連続で先発出場している赤嶺 真吾は「喜名さんに代わって、シュートに対するこだわりと意識が高まっている」と話す。リスクを恐れず敵陣でボールを握ってシュートまでつなげる姿勢、攻守の切り替えの強度を高めて即時奪回からのショートカウンター、そして風間 宏矢の右クロスからチャンスを生み出すワイド攻撃といった前向きなプレーが鮮明になっている。「しっかりボールを握るというところを再確認し、全員がスイッチを入れてボールを奪うこと」(喜名監督)で主導権を握り、チームが一体となってゴールを追求し、さらなる順位アップへとつなげていきたいところだ。
対する町田は前節、栃木と対戦。長短のパスを使い分けてボールを握ったものの、栃木の粘り強い守備を最後まで攻略できずスコアレスドローに終わった。「タフに戦うことはできたし、相手にも決めさせなかった。ただ、やってきたことをトライできずゴールを取るための手段はやり尽くせなかった」とランコ ポポヴィッチ監督。推進力を高めてゴールを追求するプロセスを落とし込み、アウェイの地へと乗り込む。
J2での両者の対戦成績は町田の3勝2分。琉球から見れば同一カード3連敗中と相性は良くない。「チームの完成度は町田が高い。ただ、ここで勝てば町田との勝点差は『1』に迫る。あと有観客でのホーム戦は5月の栃木戦以来、勝利の光景を見せられていないので、絶対勝利して観客を笑顔で帰らせたい」と話す喜名監督。その思いを成し遂げるため、猛者を相手に琉球は90分を通して走り切るハードワークとメンタリティーを前面へ押し出すことが必要不可欠である。
[ 文:仲本 兼進 ]
