ホームでこの一戦を迎える大宮だが、この2連戦は悔しい目に遭ってきた。前々節・磐田戦は開始早々に先制するも、後半にビルドアップのミスから同点に追いつかれると、終了間際にパワープレーに屈して逆転負けを喫した。そこから中3日で迎えた前節・京都戦は、守備の時間が長くなりながらも集中力を切らさずに無失点を貫いていたが、またしてもラストプレーで決勝点を献上。2試合続けて土壇場で勝点を落とす結末を迎えてしまった。
霜田 正浩監督が就任してから初の連敗となった大宮に求められるのは、リバウンドメンタリティー。簡単に切り替えることは難しいかもしれないが、この苦境を全員で乗り越え、3試合ぶりの勝利をつかみたい。ここまでJ2残留争い直接対決では負けなしで来ているだけに、ホームでライバルを叩き、残留を引き寄せたい。
一方の山口は状態が上向きだ。名塚 善寛監督就任後の初勝利を前節の琉球戦で挙げた。その結果、J3降格圏から5ポイント差をつけることに成功。ラスト5試合に勢いを持って挑めそうである。
その初戦の相手は、昨季まで3年間山口を率いていた霜田監督が指揮を執る大宮。当時、名塚監督はコーチとしてタッグを組んでおり、お互いを知り尽くしている間柄である。ピッチ上での激しい攻防と、ベンチ前での采配の駆け引きが見られそうだ。
大宮の霜田監督にとって就任後初勝利の試合が明治安田J2第20節・山口戦と、両者の“因縁”は実に深く、いまも山口には多くの“霜田チルドレン”が残っている。楽しみな90分になることは間違いない。この重要な一戦でどちらの勝ちたい思いが上回るだろうか。
[ 文:須賀 大輔 ]

