北九州は残留圏の18位・群馬との勝点差が『5』で、これ以上離れると相当に厳しい状況に追い込まれる。かなりの精神的圧力が掛かる中で上位チームとの対戦は非常に難しいものになるはずだが、まずは前節・水戸戦で得た収穫を生かしたいところだ。
前節はハイプレスからのショートカウンターに威力を持つ水戸に対して、序盤からロングボールを前線に送り込むことでリズムを狂わせ、8試合ぶりとなる無失点を実現。スコアレスドローにより連敗を『2』でストップした。
水戸を上回る得点力を持つ甲府の攻撃を抑えるには、水戸戦以上の守備の質、それを支える球際の厳しさが必要だと小林 伸二監督は水戸戦後に話している。まずは失点ゼロの時間を延ばすことに集中しながら、水戸戦でも複数のチャンスを作り出したカウンターでなんとか得点をモノにしたい。
甲府は前節の岡山戦を1-2で落とした。この6試合ぶりの敗戦によって3位から4位へ後退。2位・京都との勝点差が『11』に広がった。かなり精神的に厳しい敗戦となったが、残り5試合での逆転に向けてパワーをもう一度出せるか、メンタルリカバリーがまずは大事になりそうだ。
甲府は今後、この北九州戦を含め、次節の松本戦、明治安田J2第41節の山口戦と、残留を争うチームとの試合が3つ残っている。今季の実力からすればいずれも優位に戦えるはずだが、残留を争うチームが発揮する大きなエネルギーを侮ってはいけないことも事実。自分たちのストロングポイントを必死に消そうとしてくる相手にどう向かっていくのか。逆転昇格につなげるために、今節のゲームは大事になる。
今季一度目の対戦は第7節で、甲府が前半終了間際に泉澤 仁のゴールで先制したが、北九州が71分の富山 貴光のゴールで引き分けに持ち込んでいる。シュート数は甲府が20本、北九州が5本だった。
[ 文:島田 徹 ]


