すでにJ1昇格がなくなった新潟は、1つでも上の順位で終えて、来季に良い流れをつなげることを目指している。「最終順位が6位になるか、5位になるかの戦いという意味でも、とても重要」とアルベルト監督。勝てばシンプルに順位を入れ替えられる。
その指揮官は、今季限りで新潟を離れることが決まっている。さらに2日にはロメロ フランクと大本 祐槻の契約満了も発表された。ロメロにとって、新潟ラストゲームは古巣・町田との対決となる。同じく古巣対決になる鈴木 孝司は現在9得点。前節に続いてゴールを決めれば、2ケタ得点に乗せられる。
アルベルト監督は2020年からの2シーズン、「ボールを保持して試合の主導権を握るサッカー」をブレることなく新潟に植えつけた。今季前半はそのサッカーで首位を走り続け、大きな注目も集めた。それにより、新潟のスタイルとしても知られるようになった。前節・琉球戦で最終ラインから流れるようなパスワークで相手のマークをはがし、最後に鈴木が仕留めたゴールは「この2年間で最も美しいゴール」と指揮官も称賛した。今節も新潟のスタイルを表現し、勝利で飾りたい。
町田に目を向けると、昨季新潟でプレーした鄭 大世が古巣対決。圧倒的なフィジカルの強さとゴールへの執念を見せ、昨季9得点をマークした。“情熱のストライカー”の凱旋は、試合をさらに白熱したものにしてくれそうだ。
さらにアルベルト監督は「最終節はサポーターにとってのフェスティバル。サプライズにご期待ください」とコメント。新潟を愛する指揮官は最後まで新潟サポーターを喜ばせる何かを準備しているようだ。
サッカーでも、真っ向勝負できる町田は最高の相手。激しくボールを奪いにくる町田と、それをかわして攻撃に出る新潟のスリリングな攻防に注目だ。デンカビッグスワンスタジアムで、“アルベルト・アルビ”の集大成を見届けよう。
[ 文:野本 桂子 ]

