四方田監督が目指すのは「攻守一体のアグレッシブなサッカー」だが、「(チーム作りの)導入として、まず意識づけは攻撃の部分から」と、キャンプを通じて攻撃にフォーカスしたトレーニングを行ってきた。伊藤 翔は「押し込めている状態で前の選手たちのイメージ共有はかなりできている。攻撃に関しては、ある程度はいけそう」と手ごたえを語る。一方で「守備は課題」(伊藤)だが、その最適なバランスについては試合を重ねながら探っていくことになりそうだ。
一方の大宮は数多くの選手の入れ替わりがあり、リスタートのシーズンとなる。外国籍選手はゼロで、在籍人数自体も29名と少数精鋭だが、かつて山口で司令塔に据えた三幸 秀稔を筆頭に、霜田 正浩監督の目指すスタイルに合った選手をそろえた印象だ。
しかし、開幕戦を前に選手に新型コロナウイルス感染症の陽性判定者が相次ぎ、2月16日時点で合計9人を数える非常事態となってしまった。ベンチメンバー含めて18人がそろうかも危ぶまれる状況だ。指揮官はメディアに対して「13人以上いれば試合は成立する。14人でも15人でも16人でも、試合がある以上はいるメンバーで戦いたい」と気丈に語ったが、準備してきた最大値をこの開幕戦にぶつけられないのは無念なところだろう。
横浜FCも2月15日に選手1名の陽性判定を発表。まずはこれ以上、両チームに陽性判定者が出ないことを祈りたい。そして横浜FCサポーターにとっては、2019年のJ1昇格に多大な貢献をした南 雄太と田代 真一が帯同メンバーに含まれていて、ニッパツ三ツ沢球技場で変わらぬプレーぶりを見せてくれることを楽しみにしている人も多いはず。コロナ禍の大変な状況だが、熱い試合と懐かしい再会を楽しみたい。
[ 文:芥川 和久 ]
