秋田は前節、ホームで熊本と対戦して2-2で引き分けた。前半にカウンターからオウンゴールで失点。後半に盛り返し、ロングスローから途中出場の下坂 晃城が同点弾を叩き込む。87分に相手の見事な直接FKで勝ち越されるも、同じく途中出場の半田 航也がラストワンプレーで泥臭くゴールにねじ込み、追いついた。長丁場のリーグ戦では勝てない時期が来るが、負けずに粘り強く引き分けて勝点1を積み上げられるかが重要だ。まして秋田は負傷者が続出している状況にあり、その中でこれまで出番のなかった選手たちが結果を出しているのはチームにとって大きなプラスになるだろう。
とはいえ、リーグ戦では4試合連続で前半に先制を許し、3分1敗で勝利から遠ざかっているのも事実だ。千田 海人が「前半に失点しないことが課題」と話すように、大宮戦ではあらためて秋田が理想とする試合運びに挑まなければならない。
対する大宮は公式戦7連戦の最中の5月26日に監督交代を断行し、新しく相馬 直樹監督が就任。就任後、公式戦3戦目となる前節の水戸戦は0-2で敗れたものの、[4-4-2]のコンパクトな陣形を採用し、裏を狙う攻撃や球際で戦う姿勢を打ち出すなど、相馬監督が目指す方向性が垣間見えた。天皇杯2回戦を含む7連戦を終え、秋田戦を前にして就任後初めて1週間の準備期間ができるだけに、チームの土台により磨きをかけてくるはずだ。
ただ、走力や球際の競り合いは秋田の土俵でもあり、秋田としてはそこで引けを取らず真っ向勝負で戦いたい。個の技術に優れる大宮がボールを握る展開も予想されるが、秋田は守備で主導権を握ろうとするチームであり、ボール保持率が対戦相手の優位性を示す結果にはならない。だからこそ相手よりも走ってセカンドボールの奪い合いを制し、どれだけ敵陣に迫る回数を増やせるかがポイントになりそうだ。
[ 文:竹内 松裕 ]

