リーグ戦では7戦負けなしの9位・熊本は前節、ホームで水戸と対戦。終始ボールを保持して優位に試合を進め、相手を大きく上回る17本のシュートを放ったが、7試合ぶりの無得点に終わった。その一方、明治安田J2第14節・横浜FC戦以来となる無失点と、守備面で成果が見られた。
ただ、中3日で戦った鳥栖との天皇杯3回戦では、左右に揺さぶられる展開からゴール前でのマークが甘くなり3失点。攻撃では切り替えの段階でミスが目立ち、相手の背後を狙う形や、前線での守備から2得点はできたものの、“あと1点”が取れていないのが現状。リーグ戦5試合ぶりの勝利を得るには、ゴール前も含めた全体の精度が不可欠だ。
対する大分のここまでのリーグ戦成績は、7勝8分7敗の勝点29で12位。前節・栃木戦では終了間際に追いつかれ、2試合勝ちがない状況だ。ここまでのゲームを見ると、複数得点できたゲームはきっちり勝ちに結んでおり、先に得点を与えないことを意識しながらも、攻撃においてチャンスを確実に決めることが浮上のカギとなる。
前指揮官である片野坂 知宏監督が率いるG大阪と対戦した天皇杯3回戦は、1-3で敗れたがシュート数ではわずかながら上回った。また、栃木戦から先発全員を入れ替えたことで、2名の変更にとどめていた熊本に対してコンディション面のアドバンテージも多少はあるだろう。ただ、前回対戦時に不在だった長沢 駿が戻ってきたのは好材料と言えるが、ペレイラと羽田 健人の負傷離脱が相次いで発表されており、替わりに入る選手がどれだけカバーできるかも、ゲームの展開を左右するだろう。
勝点差2で迎える今節。その差が開くのか、あるいは順位が入れ替わるか、注目の一戦だ。
[ 文:井芹 貴志 ]


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