前節はそれぞれ明暗が分かれる結果となった。岩手は栃木との下位対決に臨み、前半で数的優位になりながらもミスから失点。それでも終盤に同点ゴールを決めて、なんとか勝点1を拾った。対する大宮は金沢とのホームゲームを戦ったが、こちらは中盤でのロストから終了間際に決勝点を許し敗戦。この勝点1の行方が両者の順位を入れ替え、岩手は約2カ月ぶりの降格圏脱出に成功した。
直近のリーグ戦で5試合負けなし。得点力も改善してきた岩手はターンオーバーが功を奏し、明らかに自滅するような試合はなくなった。アグレッシブなハイプレスをベースに、無失点で試合を運びながら、後半の選手交代で攻勢を強める戦い方も確立されており、「いまは自分たちのやるべきことができれば、どのチームにも勝点を取れる試合ができている」と秋田監督も戦いぶりを評価している。
対称的に大宮は監督交代後も1勝2分2敗となかなか上向いてこない。5試合で5失点と守備は持ち直してきたが、一方で奪った得点は『3』。相馬監督の戦術と選手の個性がかみ合ってくれば、地力はあるチームだけに浮上のきっかけをつかむ可能性は大いにある。少しでも早くその最適解を見つけ出し、反攻につなげたい。
[ 文:髙橋 拓磨 ]