徳島の前節は対戦相手が新型コロナウイルス感染症のトラブルに見舞われたことで延期になった。よって前々節・横浜FC戦から約2週間ぶりの公式戦となる。ただ、代替として練習試合を実施しており、試合勘はさほど問題なさそうだ。
福岡から加入したばかりの杉本 太郎もその練習試合に出場し、ダニエル ポヤトス監督としては起用方法を模索する材料になったことだろう。とはいえ、消化した試合が1試合少ない状況ながら、J1参入プレーオフに出場可能な6位との勝点差は『8』に広がった。同時に下位グループもすぐそこまで迫っており、勝点を積み上げ始めた最下位の琉球を勢いづかせるわけにもいかない。兎にも角にも、徳島にとっては勝利必須の局面だ。
一方の琉球は勝点20で最下位に沈み、正念場が続く。
一般的な目安としての残留ラインは試合数×1~1.1程度で語られることが多い。勝点42前後ということを念頭に置けば、一戦一戦がより重要になってくる。しかしながら、現状であれば連勝で局面を一気に変えられる。
前節・大宮戦は順位の近い者同士の一戦だったが、緊張感漂う中で勝点1を積み上げた。勝点3は得られなかったが、大宮に勝点3を与えなかったという観点では非常に大きな価値がある。今後の注目は阿部 拓馬。琉球が前半戦に苦戦していた最大の原因は、異彩な存在感を放つFWが負傷により長期離脱していたことだろう。3月下旬からベンチ外となり、7月上旬にようやく途中出場までたどり着けた。直近2試合はフル出場しており、整い始めたコンディションに比例して得点の可能性も高まっているに違いない。
[ 文:柏原 敏 ]


