栃木は前節、ホームで山口と対峙し、14分までに2ゴールを奪うと相手の反撃を1点に抑えて勝ち切った。
この夏に加入した根本 凌や髙萩 洋次郎が初めてそろってスタメンに並んだが、その効果を示すようにパワフルでスピーディーな攻撃を展開。これまでロースコアゲームをモノにしてきた栃木だが、「3点目、4点目という言葉が選手たちやコーチングスタッフに出てきたことは成長だと思う」と時崎 悠監督が言及するとおり、チームとして新たなフェーズに入ったことを感じさせる試合となった。
ただ、今節の相手はリーグ最少失点を誇る徳島であり、そう簡単にはいかないことが予想される。アウェイに乗り込んだ前回対戦は矢野 貴章のゴールで勝ち切ったが、多くの時間帯で押される展開となった。右サイドをけん引する黒﨑 隼人も「前回対戦は我慢強く戦ってスキを突けたゲーム。今回もみんながつながって戦うことが非常に重要」とあらためて気を引き締めて戦う必要性を説く。
栃木は徳島に次いで新潟と並びリーグで2番目に少ない失点数を誇り、今節は堅いゲーム展開が予想される。ホーム連戦となる地の利を生かし、連勝を飾りたいところだ。
一方の徳島は前節、ホームに最下位の琉球を迎えたが、主導権を握りながらも決め手を欠き、スコアレスドローで終えた。3試合連続のドロー決着となり、これで今季16度目の引き分けとなった。
リーグ最少失点という守備の安定感は継続して発揮できており、直近5試合は負けなしだが、思うように得点数を伸ばせていないことがリーグの中位にとどまっている要因の1つだろう。前節もチャンスは作りながら「決め切るところが1つ足りなかった」(ダニエル ポヤトス監督)。今節は古巣戦を迎える西谷 和希、浜下 瑛ら攻撃陣の奮起が求められる。前節、15試合ぶりに先発したムシャガ バケンガが復調していることも一筋の光かもしれない。
[ 文:鈴木 康浩 ]

