熊本は前節、アウェイで仙台と対戦。勝って今季の目標に定めた勝点70をクリアしたい一戦だったが、プレーオフ進出に向けて負けられない仙台の勢いに序盤から押し込まれ、早々に先制を許した前半は自分たちのペースで試合を進めることができなかった。後半に入ってからは流れを引き寄せ、菅田 真啓のゴールで一時は追いついたが、アディショナルタイムに勝ち越し点を与えて敗戦。順位は4位から変わっていないものの、5位の大分とは勝点差1で、プレーオフ1回戦をホームで戦うためにも4位でのフィニッシュ、つまり今節の勝利が必須となる。
今季一度も連敗がなかったのは、試合ごとに見つかる課題を次のゲームで修正してきたから。今節も切り替えや球際の強さで相手を上回ることや、相手ボールに対するチャレンジ&カバーの徹底など、チームスタイルのベースとなっている部分をあらためて見直し、ピッチ上で表現することが求められる。
対して横浜FCは前節、3位の岡山が敗れたことで自動昇格が決まった一方、自らも金沢に敗れたことにより、優勝の可能性がなくなった。2位フィニッシュが確定しているとはいえ、3連敗でシーズンを終えるわけにはいかない。まして熊本には前回対戦で終盤に決勝点を与えて敗れており、シーズンダブルを食らうのは回避したいとの思いも強いだろう。
そして横浜FCにとって負けられない理由が、長らくJリーグと日本サッカーをけん引してきた中村 俊輔の現役ラストゲームであること。花道を飾るためにも、やはり勝って締めくくらなければなるまい。
席種によってはすでにチケットが完売しているエリアがあるなど、えがお健康スタジアムには今季最多の来場者が見込まれる。熊本がプレーオフ1回戦をホームで開催する権利を勝ち取るか、それとも横浜FCが意地を見せるか、注目の一戦だ。
[ 文:井芹 貴志 ]


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