前節、水戸はいわきのロングボールを多用する戦い方に苦労して、劣勢を強いられた。それでも我慢強く戦いながら、二度リードする展開に持ち込むも、同点に追いつかれて勝ち切ることはできなかった。
勝利を逃した事実に加えて、「相手に合わせてしまった」(安永 玲央)ことを選手たちは悔やむ。相手のプレスの勢いを受けて、中盤でボールを動かすことができず、押し込まれる時間が続いた。だからこそ、今節は水戸らしい攻撃的なサッカーを繰り広げることがテーマとなりそうだ。ポイントは中盤の構成力。前々節・清水戦ではダブルボランチが頻繁にボールに触って攻撃のリズムを作り出すことができていた。自分たちでボールを保持して攻撃を展開する今季の水戸のスタイルを出して、岡山のゴールに迫りたい。
岡山は現在1勝1分。ただ、2戦ともJ1から降格してきたチームとの対戦だっただけに、順調なスタートを切ったと言えるだろう。さらにはずみをつけるために、勝利を求めてアウェイに乗り込む。
今季の岡山は可変システムを採用しており、全体が流動的に動いて攻守のバランスをとりながら試合を進めることができている。昨季よりも広がった戦術の幅を柔軟に生かしながら、水戸攻略を狙う。
水戸にとってはJ2通算300勝がかかった一戦。記念すべき初勝利を挙げた2000年第2節の歓喜の輪に、岡山の指揮を執る木山 隆之監督は選手として入っていた。その木山監督の前で新たな歴史を刻むことができるか。それとも、阻止されるのか。
[ 文:佐藤 拓也 ]