また、藤枝はホームで3試合勝利がなく、連勝も4月以来ないので、その意味でも今度こそ勝ちたいという意識が非常に強い。ただ、水曜日の前節・岡山戦では62分に退場者が出て、約30分間を10人で戦ったため消耗度が高い。ターンオーバーが少ないチームだけに、「まず(中3日で)コンディションをどれだけ整えられるかが大事」と副キャプテンを務める川島 將は言う。さらにボランチの軸である水野 泰輔が累積警告で出場停止、左CBの山原 康太郎が前節のレッドカードで出場停止となるため、替わりに出た選手がどれだけチームをパワーアップさせられるかも注目点となる。
対する甲府は、天皇杯も含めた過酷な7連戦の5試合目。前節・秋田戦はスタメンを7人入れ替えて臨み、5-1という大差で後半戦初勝利を挙げた。鳥海 芳樹が今季初ゴールを含む2得点を決めるなど、チームを勢いづける試合となった。今節もある程度のスタメン変更はあるかもしれないが、隣県のアウェイ戦ということもあって、良い状態で藤枝に入ってくるだろう。
前回対戦では藤枝がボールを保持して攻め込む時間は長かったが、甲府が抜け目なく相手のスキを突いて2得点を挙げ、昇格組の初挑戦を退けた。甲府の前線にはピーター ウタカをはじめ強力な個の力があるため、今回も彼らにスキを与えないことが藤枝としては重要になる。
また初対戦から約4カ月経って、甲府は篠田 善之監督のサッカーがかなり浸透してきたので、前回と同じ展開になるとは限らない。両者とも連戦の疲労が出始め、暑さも増してきた中で、どちらが主導権を握って体力の消耗を抑えるか。そこから、どちらが先にチャンスを決め切れるかも大きな注目点となる。
[ 文:前島 芳雄 ]


