秋田は前節、山口とのアウェイ戦を2-1で競り勝った。明治安田J2第25節・熊本戦から約2週間空き、才藤 龍治によるとメンタルの調整に苦慮したという。その状況で「俺たちはもっともっと気持ちを出していこう」(才藤)と声をかけ合って臨んだ。チャンスを決め切れずにスコアレスで迎えた83分、沖野 将基のCKを才藤が頭で押し込み、先制。その直後に相手の素晴らしいFKで追いつかれたが、90分に丹羽 詩温が沖野のクロスを頭で合わせ、土壇場で4試合ぶりの勝利を手にした。
山口戦で際立ったのは、統制の取れた試合運びだ。低い位置からつないでくる相手に対し、今季初めて2トップを組んだ齋藤 恵太と梶谷 政仁が先陣を切って奪いにいく。その一方で深追いし過ぎず、守るべき局面では引いてコンパクトな陣形を維持し、相手の揺さぶりに対抗した。群馬もつないでくることが予想されるだけに、このメリハリのあるプレーからショートカウンターを発動し、5月7日の第14節・栃木戦以来となるホームでの勝利をつかみたい。
群馬は前節、ホームの磐田戦を1-1で終えた。磐田がボールを握り、群馬がカウンターを狙う構図の中で、12分に長倉 幹樹が強烈なミドルシュートを決める。48分に追いつかれ、その後は猛攻を受けながらもしのぎ切った。これで7戦無敗とし、着実に勝点を積み上げてJ1昇格プレーオフ圏内浮上を狙っている。
そんな中で7月26日、5得点を挙げていた長倉がJ1新潟へ完全移籍することが発表された。群馬はエースの移籍を発奮材料とできるか。
今節はセットプレーもポイントになりそうだ。群馬は佐藤 亮や風間 宏希の高精度のキックに畑尾 大翔らが合わせる形を武器とし、リスタートの守備も堅い。秋田もセットプレーを磨き続けて、強みにしてきた。前節はCKから先制点が生まれており、チーム全体で良いイメージが共有できているはずだ。
[ 文:竹内 松裕 ]

