勝点41の14位・徳島は勝利を収めて残留争いを脱出し、1つでも上を目指せる大きな一歩を踏み出したい。最下位・大宮は前節で20位につけていた熊本とのシックスポイントマッチを落としただけに、巻き返しを図る一戦にしたい。
残り7試合で積み上げ可能な最大勝点は『21』。今季の残留ラインは例年以上に高くなりそうだが、その勝点をクラブごとでどのように判断するかが戦い方にも影響してきそうだ。
では、両者の様子をチェックしよう。
徳島は11試合を残したタイミングで、吉田 達磨監督に監督交代。交代から4試合を終え、2勝2分という成績で進んでいる。ドラスティックな変化というよりも、本来徳島が得意としていたボール保持型の攻撃に焦点を当てている。そして、その攻撃を生かすために守備の整理を手掛けながら、「ゾーンの守り方やプレスの掛け方を整理してくれている。守備をもっとスムーズにできれば、攻撃ももっとできるようになると監督は言ってくれている」(西谷 和希)と安定感のある戦いが増加傾向にある。
大宮は守備時に5バックを用いて、固く閉ざす戦略を土台に置いている。明治安田J2第26節・栃木戦から5試合負けなしとし、助っ人として獲得したシュヴィルツォクを中心に攻撃を組み立てられるようにもなってきた。しかし、最近は再び複数失点が増え始め、黒星が先行している状況。難しいのは、残留するためには勝点3を積み上げていかなければならないが、最終的に勝点1が順位を分ける可能性も往々にしてあるということ。クラブの判断として、勝点3をベースにする積極性を重視するのか、勝点1をベースとして焦れずに虎視眈々と勝点3を狙う戦い方を重視するのか。その決断も重要な時期になってきた。
両者ともに勝点3が欲しいが、勝点ゼロは絶対に避けなければならない最終盤。その運命はいかに。
[ 文:柏原 敏 ]


