徳島は前節、藤枝とのホーム戦をスコアレスドローで終えた。ボールを持ちたい両チームがせめぎ合う中で、森 海渡が右サイドの裏を突いてシュートに持ち込んだり、西谷 和希のドリブルからチャンスを創出するなど、縦に速い攻撃を展開。39分に藤枝に退場者が出ると、数的優位で迎えた後半は守備を固めてカウンターに徹する相手を崩し切れなかった。
今節は主力の杉本 太郎が累積警告によって出場停止となる。ただ、左サイドで起点となる西谷や、12得点で得点ランク7位タイにつける森 海渡は健在。森 海渡は明治安田J2第30節・栃木戦を最後に得点を奪えていないが、前節は決定機を作っており、強気で足を振ってくるだろう。
一方の秋田は前節、アウェイで岡山と対戦。2-0で勝利し、連敗を『3』で止めた。後ろからつなごうとする相手に対し、前からの連動したプレスでボールを奪って主導権を握る。前半終了間際にロングスローのこぼれ球を畑 潤基がボレーで叩き込むと、54分には諸岡 裕人のスルーパスに反応した齋藤 恵太がスピードを生かして独走し、最後はループシュートを決めた。その後はきっちり守って今季二度目の“複数得点・無失点”を達成。良い流れを作ってホームでの最終戦を迎える。
秋田はセットプレーの攻撃力が終盤戦に入って円熟味を増しており、第36節以降に挙げた9得点のうち8得点がセットプレー絡み。前節の先制点もスカウティングによるもので、スタッフが授けた方針を選手たちが堅実に遂行するパワーがうかがえる。CK、FK、ロングスロー、一つひとつのセットプレーを得点につなげたい。
ボール保持にこだわらない秋田と、パスをつなぐ徳島。正反対のスタイルを持つ両者の過去3戦はすべてスコアレスドロー。前回対戦の第6節では、秋田がチャンスを作りながらも決め切れなかった。徳島は8月に監督交代を行い、軌道修正に成功している。
42試合の長い旅路の末に、成長ぶりを見せて勝点3を手にするのはどちらか。
[ 文:竹内 松裕 ]

