大分は2016年から6シーズンにわたって指揮を執った片野坂 知宏監督が3年ぶりに復帰。前回体制時には“カタノサッカー”と呼ばれる特徴的なスタイルを構築して一時代を築いたが、今回はまったく異なるフットボールを見せてくれそうだ。戦術トレンドの変遷や戦力の特徴を踏まえ、またG大阪での指揮や解説者としての経験を通じてブラッシュアップしたサッカー観をぶつけて、“攻守シームレス”をキーワードに新たなスタイルを追求する。激しいハイプレスから攻撃へと切り替えて素早くゴールに迫り、ボールを失えば即時奪還の態勢へ。4局面が目まぐるしく移り変わり、スピード感あふれる“シン・カタノサッカー”は、観る者にも新たな刺激をもたらしてくれるに違いない。
一方の仙台を率いるのは、今季から就任した森山 佳郎監督だ。片野坂監督とは現役時代、広島で前身のマツダSCの頃からチームメートだった。長きにわたって広島ユースで指導に当たり、その後はアンダーカテゴリーの日本代表監督を務めて数々の才能を育成してきた。トップカテゴリーで采配を振るうのは初めてで、いかなる戦法をとるのかが楽しみだ。
大分は昨季に比べて選手の平均年齢が下がり、今季はこれまで以上に育成に比重を置く編成。仙台も梁 勇基の現役引退をはじめ、なじみ深い選手がチームを多く去って、若い選手が多くなった。互いに新しい姿を披露する初陣。目指すものをピッチで表現し、勝点をつかむのはどちらか。
[ 文:ひぐらし ひなつ ]
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