鹿児島は開幕戦で勝点3は得られなかったが、群馬を相手に先制されながら同点に追いつき、勝点1を得た。前線からプレスを掛け、中盤、ディフェンス陣も連動して相手を押し込み、特に前半は優位に試合を進めた。後半に先制されて苦境に追い込まれたが、途中出場・藤本 憲明のゴールで同点に追いついた。このゴールは前線4人の守備での連動から生まれたものであり、大島 康明監督が掲げる「チームで戦う」ために準備してきたことの1つだ。
また、ゴールにこそつながらなかったが、相手が人数をかけて守っている中でもSB、サイドハーフ、ボランチ、FWが連動し、鮮やかなパスワークで崩すシーンも何度かあった。日頃、狭いスペースで人数をかけ、強度の高いプレスが常に掛かる状況を作ってボールをつなぐ練習を繰り返した成果であり、J2クラスのプレスを「臆することなく自然に」(大島監督)はがせる自信になった。
一方、昨季の明治安田J2を15位で終えた徳島は、巻き返しを図って迎えた開幕戦で甲府に1-5と大敗。AFCチャンピオンズリーグでもまれた甲府の力に出はなをくじかれた。「一つひとつ課題をクリアして、次の試合でエネルギーを出せるようにしたい」と吉田 達磨監督。気持ちを切り替えて、今度こそ“J2の先輩”としての意地を見せたい。
[ 文:政 純一郎 ]
