いわきは前々節終了時点で仙台、横浜FC、岡山、大分と並んでリーグ最少失点だった。守備のコンセプトが浸透していることや、攻撃の時間を長くするポゼッションにも取り組んでおり、“らしさ”を残しつつ新たなチャレンジもしている。攻守両面で目に見える結果を残しているが、今節は昨季苦杯をなめさせられた相手にどれだけの実力を示すことができるか。
田村 雄三監督は「(清水はこちらが)奪ったボールをすぐ取りにくる。そのスピード感は今まで以上だと思う。プレッシャーの中でボール動かすこと、トライしてきたことをチャレンジしていくための良い機会になる」とコメントしており、選手のビビらないで戦う姿勢に期待している。前節・横浜FC戦で見せた闘う感覚を生かし、勝利を手繰り寄せたい。
一方の清水は、明治安田J2第7節・山形戦から2試合勝利なしと結果がついてきていなかった。しかし、前節・甲府戦は終了間際に住吉 ジェラニレショーンが放ったヘディングシュートで接戦を制し、首位に浮上。個の能力は言わずもがなだが、今季はチームプレーも際立ち、トランジションの早さやボール奪取に向かう方向性が定まっている。プレー強度を落とさない秋葉 忠宏監督のサッカーは結果にも表れてきている。ここからJ1昇格争いを先導するために、常勝街道を走るために勝利を挙げたい一戦だ。
試合のポイントは、交代カードの切り方を含めた後半の戦い方になる。清水は全13得点のうち9ゴールを後半に挙げている。ただ、いわきは61分以降に失点を喫しておらず、厳しい時間でも抑え切る力がある。
いわきが昨季のリベンジを果たすか、清水が首位にふさわしい勝利を挙げるか。熱い90分になること、間違いなしだろう。
[ 文:柿崎 優成 ]
