第11節を終えての勝点はともに『18』。失点数も『8』で同じだが、得点数で上回る横浜FCが上位に位置している。秋田は今季の目標であるJ1昇格プレーオフ進出のため、地元サポーターの後押しを受けて上位争いに食らいついていきたい。
両チームの直近の公式戦2試合を振り返ると、横浜FCは1勝1敗。リーグ戦は長崎に0-1で屈し、ルヴァンカップでは岡山にPK戦の末に勝利を収めた。
横浜FCにとっては長崎、岡山、秋田と続くアウェイ3連戦のラストとなる。長距離移動の負担は無視できないが、1年でのJ1返り咲きのため、仕切り直しを図る。
一方の秋田は2連勝だ。リーグ戦はアウェイで千葉に、ルヴァンカップではホームで延長戦の末に湘南に、いずれも逆転勝利を達成した。
秋田は前向きな要素が多く、湘南戦では期待のFW小松 蓮がついに今季初得点を決めた。とはいえ、試合運びには課題が残る。前半を無失点で終え、後半に勝負をかける理想的な形を途中まで実現しながら、2試合連続で先制を許している。「良い守備から良い攻撃」(吉田 謙監督)をさらに徹底したいところだ。
ここで今節のピッチ上でのポイントを3つ挙げてみたい。
1つはセットプレー。横浜FCは福森 晃斗という絶対的なキッカーがおり、6アシストと猛威を振るっている。秋田はロングスローも含めて、チーム全体がゴールを狙うバリエーションと力強さがある。相手陣内でセットプレーを与えるか、あるいは与えないかが重要になりそうだ。
湘南戦で強烈な同点ミドルシュートを決め、延長前半の95分まで走り抜いた青木 翔大は、この一戦に強い気持ちを込めて臨む。「横浜FCがなければ、僕はプロの舞台に立てていない。感謝している」とした上で、「いまの自分の持てるすべてを出したい」と、大卒新人で加入したチームへの恩返しを誓う。
横浜FCはンドカ ボニフェイス、秋田は蜂須賀 孝治が出場停止となる。指揮官が最終ラインをどのように整備するのかも注目だ。
[ 文:竹内 松裕 ]

