栃木は前節、アウェイで鹿児島に1-2で敗戦した。序盤は攻め込んだがゴールを奪い切れず、27分にCKから先制を許すと、50分にも得点を許して2点ビハインドに。終盤は猛攻を仕掛けたものの、反撃はイスマイラの今季初ゴールによる1点にとどまった。
栃木はこれで5試合勝利から遠ざかり、順位は16位まで後退した。
田中 誠監督は序盤にチャンスを逸した時間帯について、「ゴールを奪ってやろうという気迫を感じなかった。『良い形になっているからいい』という感覚では勝てない。ゴールをねじ込む、最後をしっかり仕留めるところを徹底してやらないといけない」と強調。
大森 渚生は「僕らは強いチームではないし、したたかに戦っていかないと勝てない。試合内容の良し悪しより、チャンスを仕留められるか否か、逆にその時間帯に失点してしまうか否か。そこが致命的な差として出てしまう」と振り返った。
栃木が勝点3をつかんできたゲームは、粘り強く戦い、ピンチには全員が連なるように体を張って防ぎ、いざやってきたチャンスをしっかりと仕留めることができている。今季のチームはここまでどの試合も攻撃回数は少ないながら、一発で決め切れる攻撃力を秘める。
また、先制点を奪った4戦のうち3試合は勝利を挙げているが、直近5試合は先制点を奪えておらず、先制点を奪えるかも勝負を左右するキーファクターになりそうだ。
一方のいわきは前節、アウェイで大分に2-0で完勝した。序盤から全員が足を止めることなく、相手ボールへプレッシャーを掛け続け、奪ったボールをスピーディーに前へつなぎながら前進する、自分たちのサッカーを展開。粘り強くゲームを進める中で、59分に相手GKのミスを突く形で近藤 慶一が先制ゴールを奪うと、74分には照山 颯人が追加点を奪った。
試合後、田村 雄三監督は第9節・横浜FC戦や前々節・清水戦で善戦しながらも勝ち切れなかった流れの中、大分に快勝できたことを受けて、「今日勝点3が取れたことは選手たちの自信になると思います」と語った。8位まで上昇してきたチームが確実に前進している感触をつかめているようだった。
今節は再びアウェイに乗り込むが、いま握り締めているものをしっかりとピッチ上で表現し、二度目の連勝をつかみ取りたいところだ。
[ 文:鈴木 康浩 ]

