栃木は今週、激震が走った。
クラブは14日、前節まで指揮を執っていた田中 誠監督、および柳下 正明ヘッドコーチとの契約を解除し、15日には小林 伸二氏を新監督に据えたと発表した。
チームは前節、アウェイで徳島に0-1で敗れて9戦勝利なし、5連敗と泥沼に陥っていた。降格圏の19位に沈んでいる現状を受け、監督交代を決断。小林監督は15日から練習に合流して陣頭指揮を執っており、今節初陣を迎える。
ディフェンスリーダーの平松 航は「この結果は監督だけの責任ではない。僕ら選手たちももっとやれることがあったと思う」と神妙な表情。選手たちだけでミーティングを行い、あらためて自分たちが「やらなければいけない」ことを再確認したという。
小林監督は合流した練習グラウンドで大きな身振り手振りや言葉かけによって、いま自分たちがやるべきことを強調しているという。堅調な守備を作り上げることに定評がある指揮官だけに、失点が止まっていない現状の守備にまずテコ入れをするのではないだろうか。
また、小林監督はこれまでどのチームでも4バックをベースに戦ってきたため、システムを変更する可能性もある。それによって出場機会をつかむ選手も出てくるだろう。
平松は言う。
「ここで勝って連敗を止める。勝つために、やるべきことを当たり前にやり続ける。徹底する。それをプレーで、声で、気持ちで、全部示したい」 小林監督体制となった栃木は、その初陣で流れを変えられるか。
一方、アウェイに乗り込む仙台は、前節は群馬に対して松井 蓮之と相良 竜之介のゴールで勝ち切り、今季初の3連勝を達成。順位も3位にまで上げてきた。
しっかりと勝ち切るゲームはできているが、群馬戦後に森山 佳郎監督が「リードした展開でまだ大人の戦いができていない」と振り返ったように、内容を注視すれば、まだ万全の戦いとは言えない。ただ、勝ちながら自分たちの課題に向き合い、チームの幹をもうひとつ太くするために模索している最中とも言える。
今節は前節同様、相手の指揮官が変わった直後であり、加えてアウェイ戦という難しい試合になるが、ここでも勢いを止めることなく4連勝を飾り、自動昇格圏へと一気に近づくことができるか。
仙台にとっても非常に大事な一戦を迎える。
[ 文:鈴木 康浩 ]

