藤枝には甲府に在籍したことのあるスタッフが非常に多い。須藤 大輔監督をはじめ、仲⽥ 建⼆ヘッドコーチ、養父 雄仁コーチ、阿部 謙作GKコーチ、ジュリオコーチ兼通訳が元甲府。いまも甲府市在住の須藤監督は自ら「“須藤ダービー”」と呼び、古巣と初対決となった昨季は2敗を喫しているため、「絶対に勝ちたい」という意識は非常に強い。
対する甲府は神谷 凱士が元藤枝。また、篠田 善之監督は5年間清水でコーチや監督などを務めたため、練習試合等で藤枝とは何度も戦ってきた。
甲府は現在ケガ人が続出していて、開幕当初の好調さはなく、直近6試合は1勝1分4敗(ここ3試合勝利なし)と苦しい状況にある。
そんな状況下で、甲府がどんなメンバーで、どんな戦いを仕掛けてくるかは藤枝からしたら予想しにくいが、やはりもっとも藤枝が警戒しているのはピーター ウタカ、アダイウトン(ともに6得点)、ファビアン ゴンザレス(2得点)という前線の外国籍トリオだ。甲府が3人の個人能力を生かした堅守速攻に徹してくれば、ポゼッション志向の藤枝にとってはやりにくい相手となる。
そのため、藤枝は「簡単にボールを失わない」(須藤監督)ことを今週は大きなテーマにしている。相手陣内に押し込む時間を増やしつつ、失ったとしてもすぐにプレスを掛けてカウンターを発動させないことを徹底したい。逆に甲府は奪ったボールをいかにうまくFW陣に渡して、カウンターにつなげられるか。攻守が切り替わる場面での攻防は、今節の大きな見どころとなるだろう。
もちろん両ゴール前を含めて、局面局面のバトルは非常に激しくなるはず。そこでどちらが優位に立ち、結果につなげられるのか。ダービーマッチのような熱い戦いを楽しみにしたい。
[ 文:前島 芳雄 ]


