今季はリーグ戦が全38試合になり、今節が前半戦最後の一戦になる。このカードで対戦するのは序盤の苦戦を乗り越えながら浮上の兆しを見せ始めた徳島と、序盤から好調を維持して自動昇格圏を見据える横浜FC。
徳島は直近10試合で勝点17を積み上げ、もう少しで勝率を五分に戻せるところまできた。前節・大分戦は、特に前半の45分間は攻守ともに相手陣地でプレーできるほどの完璧な試合運びで勝利を収めた。しかし、相手が2選手退場した後半の戦い方も含めて増田 功作監督は「上に行くためにはそこ(優位に立った中での戦い)をしっかりとやらなくてはならない」と勝って兜の緒を締めた。今節は増田監督にとって選手やスタッフとして18年間在籍した横浜FCが相手で「思い入れはある」としながらも、「自分たちは一試合一試合」と私情を抜きにして勝負に徹する姿勢を貫く。
横浜FCは前節・愛媛戦で逆転勝利。特に後半のほぼラストプレーとも言える90+6分に逆転ゴールを決める劇的な勝ち方でメンタリティーも最高潮だろう。さらに「みんなが(櫻川)ソロモンのゴールを望んでいたと思いますし、彼が決めて逆転勝ちできたことは、よりチームに力を与えてくれる勝利になったと思います」(四方田 修平監督)とニューヒーロー誕生も勢いを加速させる。そして、その決勝ゴールを演出したのが福森 晃斗。いまに始まった話ではないが、左足のキック精度がずば抜けている。18試合を終え、セットプレーのキッカーとしてCKとFKから10得点に絡んでおり、セットプレーだけではなく流れの中でも高精度のクロスがペナルティーエリア内にどんどん入る。
前半戦のラストマッチを勝利で締めくくるのは徳島か、横浜FCか。
[ 文:柏原 敏 ]


