今季の明治安田J2に旋風を巻き起こしているクラブの1つがいわきと言っても過言ではない。徳島はここで勝利をつかみ取ることがJ1昇格プレーオフ進出への望みをつなぐ生命線となる。
徳島は台風10号の影響で延期となった第29節・清水戦が水曜日に開催された影響で3連戦の3戦目。コンディションや準備の面で劣位性があることは否めないが、その3連戦がすべてホーム戦かつ中3日の日程であったことは幸いだったと言える。清水戦で先制しながらも逆転負けを喫したダメージはあるが、心身ともにいかに早くリカバリーできるかどうかがポイントになる。
いわきは昨季、初挑戦となったJ2で最終的には18位に終わったものの、素晴らしい成果を残した。一方で、それが他クラブに認められたこともあって昨オフに主力級の選手が多数抜け、今夏の移籍期間にも主力選手の移籍があった。しかしその影響で成績が大きく低迷することはなく、現時点で昨季以上の成績を残しており、J1昇格の可能性がある好位置につけている。
チームをけん引しているのが、17得点を挙げてJ2得点ランキング1位につける谷村 海那。アシストも『6』で、これはJ2アシストランキング6位タイ。その谷村だけではなく、多くの選手が数字にも反映される好パフォーマンスを維持しており、徳島ジュニアユース出身の石田 侑資もここまで28試合に出場して存在感を示している。
シーズン最終盤の醍醐味。
スタジアムに宿る感情と熱量が浮かび上がる激闘必至の一戦。両者とも譲れない思いを背負いながらも、勝利の味をかみしめられるクラブはどちらか一方だけだ。
[ 文:柏原 敏 ]


