アウェイの大分は10勝13分14敗の勝点43で15位。苦しんだシーズンで、終盤にはJ2残留のために本来の攻撃的スタイルから守備を固める戦術に変更。残留を決め、前節・群馬戦では多人数が流動的なポジションチェンジを仕掛ける攻撃を再び表現。今節も、本来の姿で3連勝を狙うとみられる。
大分は守備的なやり方を採用していた我慢の時期に、耐久力を身につけることができた。ペレイラ、安藤 智哉、デルランの3バックは特に堅牢。後ろの安定があるため、前のポジションの選手は思い切って攻撃に打って出られる。攻撃的MFの野村 直輝やボランチ・保田 堅心ら中盤の柔軟な動きにも注目したい。
ホームの仙台は17勝10分10敗の勝点61で7位。前節・熊本戦では痛恨の敗北を喫し、J1昇格プレーオフ圏外へ転落。だが、まだプレーオフ進出の可能性は残されている。他会場の結果と合わせていくつか条件があるが、勝てば自力で決められる。ユアテックスタジアム仙台ではすでにホーム側全席種のチケットが完売しており、圧倒的な後押しを受けて大分を粉砕にかかる。
大分と開幕戦を戦ったときから志向してきた、前線からの猛烈なプレッシングがこの試合でも基本戦術となるだろう。開幕戦でゴールを奪った相良 竜之介の技術やアシストしたオナイウ 情滋のスピードも、いまはさらに威力を増している。長いシーズンの中で、郷家 友太や中島 元彦ら献身的な攻撃陣を中心に速攻も遅攻も使い分けられるようにもなっている。まずはアグレッシブに前へと突き進むプレーで勝利をつかもうとしている。
[ 文:板垣 晴朗 ]


