刷新ぶりが目立つのは愛媛だ。今季、選手の約半数が入れ替わり、20代前半の若手中心というフレッシュなラインナップに生まれ変わったチームは、若いエネルギーにあふれている。
未知数がゆえの可能性を秘めたチームに石丸 清隆監督は「シーズンを通して成長もあるし、やれることも増えてくる。すごく楽しみ」と期待感。しかし、その一方でプレシーズンのトレーニングマッチでは思うような結果が得られないなど、選手が多く入れ替わったことによるチーム再構築の壁に直面している様子もうかがえる。
そんな中、開幕戦で対峙する富山は昨季のJ3で結果を残した主戦力がおおむねチームに残り、組織としての継続性を生かしながら松田 力、酒井 崇一ら経験のある選手を要所に加えて地固めをしている印象が強い。
「下から上がってきたクラブはチームとしての仕上がりが早い。そういう意味で富山はイヤな相手」 石丸 清隆監督がそう話すように、開幕時点での完成度で言えば継続性を武器にする富山にアドバンテージがあるとみていい。
ただ、愛媛に視点を戻すと、数多くの新加入選手の中で台頭しようとする存在がいるのも確か。特に競争が激しいサイドアタッカー陣は、チームにさらなる能動性を加えることが期待される。
その一角を担う甲田 英將も、「自分の長所であるドリブルの出しどころも理解でき、フィットできている」と好感触。チームとしての成熟度の遅れをフレッシュさのある戦力の躍動でいかにカバーできるかがカギになってくるだろう。
[ 文:松本 隆志 ]

