今季まだ勝利のない愛媛は、やや不安が残る中で大一番を迎えることになる。
前節はアウェイで水戸と対戦し、田口 裕也の得点で昨季から数えて実に11試合ぶりに先制。しかし、昨季から13戦未勝利と白星から長く遠のくチームは、そこから攻撃で前へ足が出ず。球際の争いでは激しさを見せたものの、後半に追いつかれ、14試合ぶりの勝利とはならなかった。
一方、今治も開幕2戦で勝利がない中、前節を迎えたが、こちらは昨季までJ1を戦っていた鳥栖を相手にアウェイで大いに躍動した。
前半、ウェズレイ タンキが記念すべきクラブJ2初得点を奪うと、強度の高い守備からスピードのある攻撃が見事にハマって、鳥栖を圧倒。ゴールラッシュを見せ、4-1でJ2初勝利を飾った。
「いかに相手を引き出し、われわれの外国籍選手が前を向けるかが勝利のポイント」。倉石 圭二監督がそう話すように、今治からすれば前節で強烈な存在感を放っていたウェズレイ タンキとマルクス ヴィニシウスの縦への推進力を、今節でも最大限に生かしたいところだ。
対する愛媛は今季開幕後、矢継ぎ早にブラジル国籍選手の新加入を発表している。
ブラジルの名門・クルゼイロECから期限付き移籍で加入したストライカー・アルトゥール ヴィアナと、昨季まで中国スーパーリーグの山東に在籍し、アジアの舞台でもプレーしたDFマルセル スカレゼ。マルセル スカレゼの選手登録は6日時点で未発表となっているが、両者ともにやや停滞感が漂うチームを救うカンフル剤として、この“伊予決戦”で愛媛デビューを果たす可能性もある。
寒さが残る季節外れの早春のナイトマッチ。プライドが激突するスタジアムは両チームの高まるボルテージで間違いなく熱くなる。
[ 文:松本 隆志 ]

