立ち上がりに失点を喫しながら、そこから尻上がりに攻勢を強めると、後半はほぼワンサイドの展開に持ち込み、試合を通じて21本のシュートを放った。敗戦が濃厚かと思われた後半アディショナルタイムに生まれた佐藤 亮のゴールよりも、相手を圧倒したことはチームを前向きにさせる要素になったはず。苦境にあえぐチームがようやく暗いトンネルの出口に近づいていることを感じさせた。
対する甲府は2月22日の明治安田J2第2節・大宮戦からリーグ戦5戦勝利なしと苦しい状況に陥っていたが、JリーグYBCルヴァンカップ1stラウンド1回戦で藤枝に勝利を収めたのを皮切りに、リーグ戦直近2試合は札幌といわきを“ウノゼロ”で撃破し、公式戦3連勝を収めた。
9日にはJ1で上位の町田とルヴァンカップ2回戦で対戦し、PKによる痛恨の失点で惜敗を喫したが、試合内容は互角の戦いぶり。公式戦3連勝時の勢いが止まることはないだろう。
コンディション面では愛媛にアドバンテージがあるか。
前節から中7日と休養および準備期間がたっぷりあった愛媛に対し、甲府は町田戦から中3日。しかも、甲府はその試合で大幅なターンオーバーを実行せずに要所でリーグ戦の主力選手を起用しており、疲労の影響がどこまで出るかは気になるところだ。
[ 文:松本 隆志 ]

