18位のいわきは前々節・富山戦からのアウェイ2連戦で2連勝を収め、開幕から9試合未勝利という苦境から脱した。富山戦ではエース・谷村 海那が2得点を挙げ、長崎戦では山下 優人が3得点に絡んだほか、加瀬 直輝がリーグ戦初得点を記録。個人としても多くの収穫を得て、勢いが出てきた。一方でクロスからの失点や、得点後の試合運びなどは課題に挙げられる。チーム状況が上向いてきたいま、守備面と試合運びを安定させることが必要になるだろう。連戦下で調整期間が短いため、すぐにそれらを植えつけることは難しいが、少しずつでも良くしていきたい。ホーム戦における今季初勝利を挙げ、3連勝を果たせるか。
また、大宮とは3月26日のJリーグYBCルヴァンカップ1stラウンド1回戦ですでに対戦しており、PK戦の末に敗戦。この試合は、現在は主力として先発出場を続けている石渡 ネルソンや坂岸 寛大など、それまで出場機会が少なかった選手がチャンスをつかむ良い契機になった。今回の試合でも“きっかけ”を手にする選手が現れることを期待したい。
対する大宮は明治安田J2第5節・鳥栖戦で今季初黒星を喫し、その2戦後の第7節・徳島戦でも敗れた。しかし、そこから崩れることはなく、直近4試合は2勝2分と立て直している。前節・札幌戦は相手の攻撃を受ける劣勢の時間帯もあったが、GK笠原 昂史のファインセーブで辛抱強く守り抜き、チームトップスコアラーの藤井 一志がチャンスをモノにした。
守備時におけるボールホルダーへのアプローチの速さ・強度は、それを強みとするいわきに劣らないものを持っている。良い守備から攻撃に転じ、藤井 一志をはじめ、杉本 健勇や豊川 雄太、カプリーニなど前線のタレントを生かしてゴールを陥れたい。
[ 文:柿崎 優成 ]
