アウェイの徳島は“好調”と呼んでもおかしくない成績を直近で残している。先のゴールデンウィーク5連戦での戦績は4勝1敗。大きく勝ち越しているだけでなく、その間に喫した失点は敗戦となった前々節・鳥栖戦での1つのみと、自慢の堅守にさらに磨きがかかっている。前節はホームに山口を迎え、2-0で勝利。「選手たちが強度高く自分たちのやるサッカーを体現してくれたことでダービーに向けても良い準備につながる」(増田 功作監督)と理想的な状態で今節を迎える。
対する愛媛も徳島同様、先の5連戦では一度しか敗れていないが、それ以外はすべてドローともどかしさが残る。明治安田J2第13節・長崎戦こそ粘り強く戦いながら同点に追いつく形でのドローだったが、それ以外の3試合では前半で先取点を得て試合を優位に進めながら、いずれも試合終盤に追いつかれており、ゲーム運びのまずさを露呈している。2点のリードを守り切れずに引き分けた前節・熊本戦後に石丸 清隆監督が「もう少し勇敢にできるかなという部分はあった。そこは非常に悔やまれる」と話したように、もどかしい思いが募っている状態だ。
立ち位置的にも、J1昇格プレーオフ出場圏内の6位につける徳島と最下位に沈む愛媛との差は歴然。しかし、ダービーマッチ独特の空気感は両チームの立ち位置、勢いの差を無効化する独立した戦いの様相を作り出す。スタジアムを埋める多くのファン・サポーターの声援を背に、より気持ちを前面に押し出したチームが勝利へと近づくだろう。
[ 文:松本 隆志 ]

