ここまで6勝4分10敗で14位の藤枝は、J1昇格プレーオフ進出という目標に向けてもうあとがない状況だ。また今治に対しては、J3時代も含めて4分3敗と勝ちがなく、まずは今治戦における初勝利を挙げて勢いに乗ることが求められる。
そのために重要なのは、自分たちのミスから3失点した前節・札幌戦のような“自滅”をしないことだ。今治もカウンターから得点する力に長けているため、同じ過ちを繰り返さないことが勝利への大前提となる。ただ、須藤 大輔監督も選手たちも、最終ラインからパスをつないで崩していく藤枝スタイルを変えるつもりは毛頭ない。カウンターのスキを与えないまま今治の守備をいかに攻め崩すかが最大の見どころとなる。
対する今治は6勝9分5敗の9位。勢いのあった序盤と違って相手に戦い方を研究され、直近6戦勝ちなし(2分4敗)と苦戦している。得点ペースも落ちている中、「フィニッシュワークまでは行けているけど、そこでどれだけクオリティーを出せるか。決め切る個人のところも向上させていかなければいけない」と倉石 圭二監督は語る。
ただ、前節・水戸戦は出場停止だった、8得点を挙げているチームトップスコアラーのマルクス ヴィニシウスが復帰することは大きい。また、藤枝との前回対戦では54分に退場者が出て10人になりながら、0-0で勝点1をつかむ粘りを見せた。チームの特徴である前線からの強度の高い守備でボールを奪うシーンを増やせれば、勝機もおのずと増してくるはずだ。
藤枝のビルドアップvs今治のプレスという構図は、両者のプライドのぶつかり合いという意味でも非常に楽しみな戦いとなる。
[ 文:前島 芳雄 ]


