水戸は前節、ホームで徳島との上位対決を1-1で終えた。58分にクロスのこぼれ球を決められて先制を許すも、終了間際の寺沼 星文の同点ゴールで劇的に追いついた。連勝は『8』で途切れたものの、勢いを見せつけてもぎ取った勝点1。ただ、森 直樹監督は「勝点2を落としたというマインドに持っていかないとここで立ち止まってしまう」と引き締め、チームと危機感を共有して秋田戦に臨む。
対する秋田は前節、残留争いのライバルである山口とアウェイで対戦し、1-1で引き分けた。開始5分、セットプレーのこぼれ球に反応した吉岡 雅和がワンタッチで技ありのシュートを決める。後半に入り、秋田がチャンスを作るが決め切れずにいると、終盤にクロスを頭で押し込まれた。前々節・山形戦に続き、80分以降の失点でリードを守り切れず、勝点を失う結果になった。
ただ、収穫もある。前々節までは立ち上がり15分以内の得点がなかった秋田だが、ここ2試合はいずれも相手陣地に押し込んで5分に先制点を奪っており、吉田 謙監督が目指す「前半の入りの入りからフルスロットル」のプレーをチーム全体で表現できている。
上述の2試合の先制点を両サイドハーフが決めているのもポイントだ。右サイドの吉岡 雅和と左サイドの佐藤 大樹は豊富な運動量と推進力を守備で惜しみなく発揮し、その上でゴール前で決定的な仕事も果たしているだけに、首位撃破と中位への浮上が懸かる今節も期待が高まる。
10得点(4アシスト)でJ2得点ランキングトップタイの秋田・小松 蓮と、9得点(5アシスト)で同3位につける水戸・渡邉 新太の、ペナルティーエリア内でのプレーにも大いに注目したい。
水戸は今季、先制を許した試合は2分3敗と勝てておらず、そこに秋田がつけ入ることができるか。リーグ戦におけるソユースタジアムでの今季初のナイトゲームは、先制点が両チームにとって大きな意味を持つ一戦になりそうだ。
[ 文:竹内 松裕 ]

