ホームの熊本は前節、同じ勝点だった秋田と対戦。セットプレーから先制されたあと、古長谷 千博の左足ミドルで追いついたが、前半終了間際に2失点を喫した。後半に古長谷 千博が直接FKを決めて1点差としたが、追いつくことはできずに敗戦。この結果を受けて、順位は降格圏の18位へ降下した。そこから中3日で臨んだ天皇杯3回戦・名古屋戦もクロスから2失点を喫して敗退。中断期間には攻守それぞれにいくつかのテーマを設けて修正に取り組んだ。
「中断期間にしっかり練習できたので、それを後半戦に出したい」とキャプテンの岩下 航。水戸には天皇杯とJリーグYBCルヴァンカップを含めて昨季から公式戦5連敗中のため、ここで流れを止めて浮上のきっかけをつかみたい。
一方の水戸は、中断前最後のゲームとなった前節で富山と対戦し、後半だけで3得点を挙げて2連勝を飾った。これで15戦無敗と勢いは止まらず、2位との差をさらに広げて首位を快走中。さらに、この中断期間に横浜FCから新井 瑞希、湘南から根本 凌と即戦力となる選手を補強するなど、初のJ2優勝とJ1昇格に向けて一層ギアを上げている。
前節、見事な判断と技術で3点目を奪った久保 征一郎が「やらない選手は置いていかれる。やっている選手はどんどん引き上がっていく。それで日々成長できているので、そういう高い意識がいまの順位になっているかなと思う」と、チーム内の競争が現在の順位の背景にあることについて話しているとおり、選手たちが自信を持ってゲームに臨み、なおかつ決して慢心せずに高い目標を見据えていることがうかがえる。このまま駆け抜けていくためにも、この一戦の重要性は誰もが理解していることだろう。
首位の水戸が無敗記録をさらに伸ばすのか、それとも熊本が意地を見せて阻止するか。順位と勝点には開きがあれど、お互いの気持ちがぶつかるゲームになることは間違いない。
[ 文:井芹 貴志 ]


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