大分は現在3連敗中で7戦未勝利と、長いトンネルの中にいる。直近5試合で1得点と得点力不足は深刻で、頼みの綱である新加入のグレイソンが初先発した前節・今治戦でも、プレー精度不足が響いて得点は生まれず、ミスからの失点により0-1で敗れた。その課題克服に向けて今週も攻撃戦術の確認が続けられたが、ここまでチームを支えてきた野村 直輝の離脱が大きな痛手となっていることは否めない。現在は6勝9分9敗の勝点27で14位にまで順位を落とし、J3降格圏との勝点差もわずか『5』と、残留争いに巻き込まれそうなところにまで追い詰められている。
その残留争いからの脱出を期すのが、前節・大宮戦の結果(0●2)をもって降格圏の18位へと順位を落とした富山だ。5月31日の第18節・秋田戦から指揮を執る安達 亮監督の戦術も徐々に浸透し、上位チームとの戦いが続く中で第21節・千葉戦、第22節・仙台戦を制して連勝を遂げたものの、その後は水戸と大宮に敗れて2連敗となっている。
富山では大分でJリーグデビューした吉平 翼と松田 力のほか、先月には香川 勇気が大分から完全移籍して活躍中。大分では富山でプロキャリアをスタートした戸根 一誓が、恩師が率いる古巣を待ち構える。そんな因縁も交錯しつつ、現状に風穴を開けたい思いは同じ。意地で勝利をつかみ取るのは、どちらのチームか。
[ 文:ひぐらし ひなつ ]
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